(2020年3月8日追記) GEMFOREXのスプレッドが不安定になっています。コチラの記事も合わせてご参照ください。
>>何が起きてるGEMFOREX?両建て手法はしばらく様子見。
<目次>
1.元来の片張りスワップ手法とGEMFOREX両建てスワップの違い
2.GEMFOREX両建てスワップで期待できる収入
3.GEMFOREX両建てスワップの始め方 ー トレード準備編
4.GEMFOREX両建てスワップの始め方 ー トレード開始編 (本稿)
5.GEMFOREX両建てスワップの利益確定の仕方
さてさて、ここからいよいよ、スワップポイントで収益を上げるためにトレードを開始していきます。
MT4へのログインと、資金の準備はできましたか?
ご用意された資金によって、何ロットまで投入できるか、前稿で計算できるようになりましたね。
取引(エントリー)を開始してポジションを建てるために、この手法では指値注文を使います。つまり、ボタンを押した瞬間に売り買いを成立させるのでなく、あなたが指定した値段まで相場が動いたときに自動でエントリーしてもらうシステムです。
初心者の方でもイメージしやすいよう、操作の画像も入れて説明してみます。使用するのは、iPhoneのMT4です。私もそうでしたが、FXやMT4に慣れていないうちはPCのMT4よりスマホのMT4の方が見やすく、触りやすいためです。
4. GEMFOREX両建てスワップの始め方 ー トレード開始編
スプレッドとはask値とbid値の差
まず、スプレッドという概念を確認しましょう。
相場の値段には、2種類の値段があります。ちょっと高めの設定のアスク(ask)値と、ちょっと安めの設定のビッド(bid)値です。
我らがGEMFOREXの場合、EURUSDのスプレッドは平常時は1.2pipsですので、ask値とbid値の差が1.2pipsであるという意味になります。
つまり、簡単な数字で例を示すとこんな感じ。
ask値:1.00012
bid値:1.00000
売りポジションを注文する時に見るのは、bid値です。しかし、売りを入れた瞬間に、次のアクションは買い(売りポジションを清算するのは、買い戻すと同義)になりますので、売りポジションの決済のために提示されるのは、買い注文のために見る数字であるask値になります。
数字で説明したほうが、分かりやすいですよね。つまり、
1.00000と表記(bid値)がある時に売りのポジションをとったはずなのに、ポジションの現在価格は1.00012(ask値)に飛んじゃって、エントリーした瞬間に含み損が発生してる、、、
ということです。売りのポジションは1.00000で取れているのに、相場が1.00012なら、12ポイント=1.2pips上昇してしまっていることになるので、1.2pipsの含み損から始まるという寸法ですね。
買いのポジションを取るときは、丸っきり逆になります。ask値で買いを入れて、その瞬間bid値の相場に飛ばされるので、同じように1.2pipsの含み損から始まることになります。
どうしてこんなややこしいことをするのかというと、この差額こそがFX業者の手数料になっているからです。手数料を多く取る業者=スプレッドが広い業者ほど、そのしわ寄せがトレーダーに来ている、ということですね。
スプレッドの差をつけて両建て予約する
さて、本題。
エントリーするときには、上記の通りのスプレッドがあるわけですから、その差額分を考慮して指値の注文を入れることにします。
つまり、例えば、
買い注文指値:1.00012
売り注文指値:1.00000
この2つの予約注文を一緒に入れておけば、買いポジションと売りポジションが、時間差ゼロで両建てされることになります。
上の画像で表示されている時の相場であれば、
買い注文指値:1.11212
売り注文指値:1.11200
ぐらいにしておいて、相場がこの値段に寄ってくるのを虎視眈々と待ちます。
FXに馴れた方であれば、こう思うかもしれません。「スプレッドは常に変動するし、そんなに都合良く1.2pipsぴったりで推移してくれることなんてないんじゃないの?」
心配ご無用。実は、GEMFOREXではぴったり固定のpipsで推移してくれるんです。スプレッドが拡大してしまうような時間や、もしくは為替操作されているような、不安定になっている時はもちろん除きますが、平常時では常に同じpipsで値動きしていると考えていただいて結構です。
具体的なエントリー例
では、スマホのMT4画面を例にとって、実際の操作を見てみましょう。
『気配値』でEURUSDの通貨ペアを見てみましょう。2つの値が表示されていますが、左がbid値、右がask値になります。ここで、『スプレッド』と表示されているところが「12」であることを確認してください。数値上は「12ポイント」の差であり、これをpipsで表示すると「1.2pips」ということです。
『EURUSD』のエリアをタップして選択し、『トレード』を選択します。
トレード画面が現れるので、この画面の最上部が『EURUSD』になっていることを確認しておきましょう。ここに違う通貨ペアが表示されていれば、その通貨ペアを売買することになってしまいます。
その下に『ストリーミング注文』という表示があるので、この文字をタップ。
Buy Limit
Sell Limit
Buy Stop
Sell Stop
と出てきます。
それぞれ、こういう意味です。
Buy Limit :現在の価格より安い値での買いを予約する
Sell Limit:現在の価格より高い値での売りを予約する
Buy Stop:現在の価格より高い値での買いを予約する
Sell Stop:現在の価格より安い値での売りを予約する
暗記する必要はないですよ。上下の2つ(Buy Limit と Sell Stop)は今より価格が下がったときのための指値注文、中の2つ(Sell Limit と Buy Stop)は反対に、今より上の価格での指値注文という程度の認識だけしておけばいいです。
では、具体的な数字を入れてみましょう。
今より10pipsぐらい上がったところで両建てをエントリーしてもらうようにしたいので、『売』と『買』の両方の注文を、同じロット数で入れます。
まず『Sell Limit』を選択してみましょう。
次にロット数を決めましょう。あなたが決めているのが2ロットであれば、ここでは売りを入れる操作なので半分の『1.00』です。5ロット入れるのであれば、半分の『2.50』に。
ただし、10ロット以上を投入する場合は、1ポジションの最大ロットは4ロット、もしくは4.5ロットまでにしてください。理由は 5.利益確定の仕方 の章で説明します。
30ロットも入れるのであれば、4ロットの両建てペア3組+3ロットの両建てペア1組とか、あるいは3ロットの両建てペアを5組とか、そんな要領です。ひとつのペアで、10ロットを超えないように。
なお、それぞれの両建てペアのエントリーも、10分以上のインターバルを空けて行うようにしてください。
さて。ロット数を入力したら、次はエントリーの価格です。
例えば 今の価格が 1.11103 だとしたら、10pipsぐらい上の、キリのいいところで、
Sell Limit 価格:1.11200
にしておきましょう。
その下の『ストップロス』『テイクプロフィット』のふたつは、本来は大事なものですが、この手法ではまだ使用しません。空欄のままにしておきましょう。
次に、下の『発注』のボタンをタップして注文を入れます。
問題なく注文ができた旨のメッセージが現れたら、予約注文の確定です。
ここまでで、両建てのうちの売りの注文の予約ができました。
さあ次に、買いの注文を予約しましょう。
先ほどの売りの予約と同じタイミングで同じロット数のエントリーを果たすために、今度の注文は
Buy Stop
になります。
ロット数は、先ほどの売り注文予約と同じロットです。
買い注文の価格はスプレッド分の差があるask値を考えないといけないので、
Buy Stop 価格:1.11212
で設定してください。
仕上げに、下の『発注』のボタンで注文を飛ばします。
『問題なく』のメッセージが返ってくれば、注文完了です。
両建ては時間差ゼロ。ペアごとのエントリーは10分以上の時間差を空けることを心がけてください。
これで、相場が上昇して下記の価格まで動いた時に、両建てのエントリーが執行されます。理論的には、時間差ゼロです。
Sell Limit 価格:1.11200
Buy Stop 価格:1.11212
チャートを見てみて、相場が上昇するより下降する方が早いのではないかと判断できれば、10pips上ではなく、10pips下のキリのいい価格で、Sell Stop と Buy Limit で注文を入れればよいです。
その場合は、先ほどのSell Limit + Buy Stop の注文は削除しておきましょう。間違えて、必要以上のロット数でエントリーしてしまうと、強制ロスカットの憂き目に遭うことになり、命取りになってしまいます。
両建てペアをいくつか建てるのであれば、ひとつの両建てペアのエントリーが達成されてから次の両建てペアの予約を入れるようにしましょう。
特に、10分以内に合計10ロット以上の取引だと余計な一手間が必要になるので、必ず時間差を作ってください。
10pips先の価格に予約しましょうとした理由は、操作している間にそこまで相場が動いてしまう懸念がないことと、早ければ数分〜数十分程度で相場がそこまで動くことがある範囲だからです。
操作に馴れてくれば、5pips先で設定してもいいでしょう。
おめでとうございます!これで、両建てスワップトレードへのエントリーは完成です。毎日スワップポイントがちゃりんちゃりんと、あなたのトレード口座に貯金されていきます。
操作に不安があるようであれば、100%入金ボーナスの当選を待っている間の時間を利用して、デモ口座で練習しておくのも良いのではないかと思います。
重要注意!この時間には予約注文を入れてはいけない
さて、最後に、重要な注意点があります。
トレードをするのにふさわしくない時間があるので、それを避けることです。
ここまでの説明では、EURUSDの『平常時』のスプレッド1.2pipsとして手法を展開してきました。
『平常時』ではないとき、それは2つのタイミングがあります。
ひとつめは、世界中の取引が薄くなって、相場の値動きが極端に小さくなるときです。この時間帯は、スプレッドが不安定になって、大きく拡大していきます。私の観測では、この8ヶ月間で最大で8.4pipsまで広がったことがありました。
この時間帯は、世界の主要取引市場であるロンドン、ニューヨーク、東京のどれもが時間外になっているタイミングです。時間外といっても、特定の『取引所』があるわけではありません。その国の投資家が会社に出勤して退社する、だいたいの時間割です。そんなイメージ。
その、取引の薄いタイミングとは、日本時間でいえば早朝に当たります。
ややこしいことに、ロンドンとニューヨークは冬期と夏期では1時間ずらしたビジネスアワーを使用しているので、ざっくりいって、スプレッドが不安定になる時間帯は・・・
日本時間の午前6時ぐらいから、午前8時
とみておけばよいでしょう。
表を見ていただけると何となくわかりやすいかと思いますが、日本の午前8時より少し早い時間は、ぽっかり空いています。もちろん、これら以外の国にも投資家はいるので取引がゼロになることはないですが、しかし、やはり、薄い。動きが悪い。
予約した注文がこの時間に差し掛かってしまうと、1.2pipsでないスプレッドでエントリーしてしまう可能性があります。スプレッドが広いということは、開始のコストが大きいということです。
さらに悪いことには、片方だけエントリーしてもう一方はエントリーしない(両建てが達成できない)ままになってしまうこともあります。片方のポジションだけエントリーしてしまって、相場が逆行して含み損が膨らんでしまっては、目も当てられません。せっかくの貴重な資金がなくなってしまいます。
ですので、上記の時間に近づきそうであれば、トレードはしないでください。
夜、就寝の時。予約したのにまだエントリーができていない両建てペアがあれば、予約削除しておきましょう。明け方のヤバい時間までエントリーできず残ってしまうと、思わぬ結果を招いてしまうかもしれません。
ふたつめのトレードに不適なときは、重要な経済指標の発表や主要人物の発言があるときです。
世界中のベテランかつ大口の投資家は、こうした経済の流れに敏感に乗ろうとします。というか、この指標発表などで相場が大きく動くタイミングに乗じて、瞬間的な利益を上げようとトレードしたりするので、もうとにかく、注目されている経済指標や主要人物発言の前後には、バカみたいに相場が荒れることがよくあります。
相場が激しく動くと、このときもまたスプレッドが不安定になり、大きく広がります。
このようなタイミングも、絶対にトレードはしないようにしましょう。
経済指標のタイムスケジュールは、こちらの参考ウェブサイトで確認することができます。
ここのリストで、少なくとも星3つの重要度のある項目については、その前後2時間ぐらいはトレードを避けた方が無難でしょう。できれば、このサイトのメルマガで通知されるようになっている指標等の前後でも、警戒しておくとよいです。
指値注文の予約が残っていれば、削除しましょう。
また、欧米のいわゆるクリスマスバケーションの時期は、営業時間内であっても取引数自体がだいぶ薄くなってしまいますので、なんというか、不安定になる時間が不安定になります。
この時期も、できるだけトレードを避けた方が無難といえるでしょう。
まとめ
・ 両建てのロット数は、合わせて10ロットを超えないようにする
・ 売り/買いのポジションは指値で予約注文し、スプレッド分の差をつけておいて時間差ゼロでエントリーされるように設定する
・ 両建てペアを複数建てるときは、ひとつの両建てペアのエントリーが完了してから、次のペアの予約をする
・ 合計10ロットを超えるエントリーを、10分以内に行わない
・ スプレッド1.2pipsを固持したいため、早朝の時間や重要経済指標/要人発言のタイミングは注文の予約が入っていないようにしておく。入力した予約注文があれば、削除しておく
・ 欧米のクリスマスシーズンからお正月も、できるだけトレードを避ける