当サイト=タシデレFXではGEMFOREXの双方向プラススワップの通貨ペア(EURUSD/USDJPY/USDHKD)を利用し利益を上げる手法を公開しています。
昨年5月に当方がこの手法に着手して、GEMFOREXのスワップ状況を観察し続けて約10ヶ月、いま、GEMFOREXでこれまでにない変化が起きています。
これは今後の展開によっては、両建てスワップ手法の安全資金を見直さなければならないことになるかもしれません。
いや、もしも万が一、GEMFOREXの方針転換で両建てスワップ手法が使えなくなったら、、、、
とりあえず。
いま起きていることを以下に確認しておきましょう。
マイナーチェンジ:両建て通貨ペアのスワップポイント更新
タシデレFX推奨の両建てスワップポイント手法で使われる通貨ペア、つまり「買いでも売りでもプラススワップがもらえる特殊な通貨ペア」が、ここ数ヶ月でそのスワップポイントの更新を受けています。
12月に双方向プラススワップでなくなったUSDZAR、そして双方向プラススワップは維持しながらも1月末にだいぶ低いスワップポイントに設定し直されたUSDHKDです。
これらも変化ではありますが、GEMFOREXが営業戦略を変更したといえるほどのものではありませんでしたので、まあ、問題視はしていませんでした。
参考リンク:USDHKDのスワップポイントが変更。手法への影響は?(GEMFOREXのスワップポイントは儲かるのか実践してみた(仮))
ただ、USDHKDの変化については、この頃からGEMFOREXが収支改善を見込んでいる節がありました。
この機微は、もしかすると見逃してはいけない何かの「予兆」だったのかもしれません。
クリティカルチェンジ:スプレッドの拡大
USDHKDのスワップポイントが変更されたのと時を同じくして、メジャー通貨ペアであるEURUSD と USDJPY のスプレッドが徐々に拡大していきました。
元々は、それら両通貨ペアのスプレッドは平常時1.2pipsと、海外FXの中では優秀な狭さでした。
それが、1月の末から毎週のように0.1pipずつ大きくなっていき、最大で1.6pipsまで膨らみました。
その後、何を思ってか、また減らして、今日現在は平常時1.5pips。
(「平常時」としているのは、GEMFOREXのスプレッドは平常時間帯には固定されているように微動だにしないからです。早朝や指標発表時等には揺れ動き出します)
平常時のスプレッドが大きくなってしまったこと自体は、まあ、許せます。
時間差ゼロで両建てを建てたときからの、含み損をスワップ収入でペイするまでの日数が多少延長されるだけだからです。
問題は、早朝や指標発表時などに現れる荒れたスプレッド変動です。
スプレッドが大きく拡大すると、その分、両建てポジションの含み損も拡大してしまうのです。口座内の証拠金が、瞬間的にとはいえ含み損に耐えられなくなると、強制ロスカットの憂き目に遭ってしまいます。
コチラのブログでは、土曜日早朝のスプレッドを毎週末に継続記録しています。
参考リンク:スプレッドの記録(ブログ内記事検索結果ページ)(GEMFOREXのスワップポイントは儲かるのか実践してみた(仮))
先週末、3月1日更新の記録(2月29日の早朝に固まったスプレッド)は、異常がありませんでした。
それまで10ヶ月間の記録の中での、最高値を更新することはなかった、という意味です。
観察してきた限りでは、それぞれの通貨ペアのスプレッドの最高値は決まっているようでした。
それは、つまり次のように。
EURUSD スプレッド上限:8.4pips
USDJPY スプレッド上限: 8.8pips
USDHKD スプレッド上限: 15.0pips
USDZAR スプレッド上限: 60.0pips
この10ヶ月間、何度もこの上限値(と思われる)に達しながらも、決してこれを超えることがありませんでした。
それが、今週末は異変が起きています。
今コレを書いている現在のMT4に表れているスプレッドは、
EURUSD スプレッド: 6.5pips
USDJPY スプレッド: 15.6pips
USDHKD スプレッド:45.0pips
USDZAR スプレッド:60.0pips
ちょっと、どうしましょう。USDJPYとUSDHKDが、異常です、、、。
タシデレFXで推奨している資金管理では、・・・
EURUSD/USDJPY :15pipsまでスプレッドが膨らんでも耐えられる計算
USDHKD : 底値理論値7.75000より50pips下方の7.74500まで耐えられる計算
・・・でやっていますので、今週末のスプレッド具合を見ると、割りとギリギリの線を捉えてしまったということになります。
いや、まあ、私自身の保有しているポジションはUSDJPYでなくEURUSDですし、これまでの含み益があるぶんマージンにも余裕があるのですが、昨日今日エントリーを始めた方にはちょっと辛い、ギリギリ耐えたか切られたか、というレベルです。
USDJPYだけでなく、EURUSDも同じスプレッド拡大振れ幅があるかもしれません。
USDHKDについては、これまで早朝や指標発表に関係なくスプレッド15.0pips固定だったので、今回のスプレッド45.0pipsは、かなりのショックといわざるをえません。
いったい何があった、GEMFOREX??
GEMFOREXスワップ手法は当面、エントリーは控えてください
ちょっと今は、GEMFOREXの動向を見定めるまでは、新たにエントリーをするのは控えた方がよさそうです。
今後、見極めたいのは、次の3点。
1.各通貨ペアのスプレッドは最大でどこまで拡大するのか
2.スプレッドは、平常時固定のままか。それとも揺れ動くようになるのか
3.そもそもGEMFOREXは双方向プラススワップの措置を継続するのか
これらが何となく見えてくるまで、少なくとも今後1ヶ月ぐらいは様子見に徹底した方がよいでしょう。
もしもそれでもエントリーをしようという強者は、当サイトで推奨しているロット数よりも数量を落として、より安全にトレードしてくださいね。
<2020年3月11日追記>(重要!)
昨日3月10日、EURUSDのスプレッドが激しく広がり、当方の両建てポジションが全て損切りに遭いました。昨日のスプレッドは40pipsまで広がったともいわれています。
不安定なコロナ相場が落ち着けば、またこの両建て手法は使用できると思いますが、実践される方は不定期的に今回のような不安定な時期が来るものと織り込んでください。世界経済が荒れてくれば、またGEMFOREXの様子がおかしくなってきたときには、即撤退できる心づもりで臨んでください。
参考リンク
<暴落相場も関係ない ー EURUSD両建て手法まとめ>
<一攫千金も夢じゃない ー USDHKD片張り手法まとめ>