(2020年3月8日追記) GEMFOREXのスプレッドが不安定になっています。コチラの記事も合わせてご参照ください。
>>何が起きてるGEMFOREX?両建て手法はしばらく様子見。
<目次>
1.元来の片張り手法とGEMFOREX両建てスワップの違い
2.GEMFOREX両建てスワップで期待できる収入
3.GEMFOREX両建てスワップの始め方 ー トレード準備編
4.GEMFOREX両建てスワップの始め方 ー トレード開始編
5.GEMFOREX両建てスワップの利益確定の仕方 (本稿)
GEMFOREXのスワップポイントで儲けるための両建て手法も、いよいよ最終章となりました。
本章では、日々貯まっていくスワップポイントをいつ、どのように利益確定するべきなのか、そして、次のエントリーに繋げるためにどうするべきかを解説していきます。
GEMFOREXの特徴をとらえつつ、本手法の利益を最大化させていくために大事なことを書いておりますので、どうぞご参考になさってください。
5.GEMFOREX両建てスワップの利益確定の仕方
エントリー後に毎日すること
前稿では、本手法でエントリーをしてポジションを保有するところまでをまとめました。
ポジションを持ったら次に、毎日やるべきことがあります。
といっても、慣れれば30秒、いや15秒で終わること。
それは、スワップポイントが昨日と変わりがないかを確認することです。
本手法は、GEMFOREXの設定しているスワップポイントに完全に依存しています。
GEMFOREXがスワップポイントの設定を変更したとき、まだポジションを持ったままでいいものかどうか、検討しなければいけません。
もしもマイナススワップになっていたら、次の日からは収入どころか日々損失を出してしまいます。
当然ながら、GEMFOREXはスワップポイントの設定を変更することはアナウンスしませんので、毎日自分の目で確認するしかないのです。
入るにしても出るにしても、スワップが口座に反映するのはMT4のサーバーが午前0時を回るときです。GEMFOREXのMT4なら、日本の早朝6時ですね。スワップがマイナスになる予定であれば、その前には全ポジションを決済してしまいたいところ。
私がこの手法を実践し始めた5月当初は、両方向プラススワップの通貨ペアは4つありました。それから半年以上にわたって、スワップが変更されたことは一度もありませんでしたが、ついに12月後半になってUSDZARに変更が出てしまいました。
それ以外の3通貨ペア(EURUSD/USDJPY/USDHKD)については、この約8ヶ月間、両方向プラススワップは健在です。
あなたも、日々確認することは飽きてくるでしょう。しかし、油断していていつの間にか口座のお金が減り続けていたなんてことがないよう、1日数十秒ぐらいの時間を割いて、その日のスワップの確認を続けてください。
スワップポイントは、スマホのMT4であれば気配値からEURUSDを選び、『詳細』をタップすれば確認できます。
また、こちらの記事で紹介しているインジケーターを使用すれば、PC上のMT4のチャートに任意の通貨ペアのスワップポイントを表示させっ放しにすることもできます。
>>ずぼらな私に、複数通貨ペアのスワップポイントが一覧できるインジケーター (GEMFOREXのスワップポイントは儲かるのか実践してみた(仮))
利益確定の2つのシナリオ
GEMFOREXでは、出金や資金移動の前には保有しているポジションを全て決済しておかないといけないというルールがあります。
ポジションを保有している時に口座の資金が減ってしまうと、強制ロスカットの水準に近づいてしまうからです。
でもですよ、ご存知の通り、EURUSDの現在のスワップポイントであれば、両建てしたときの初期の含み損を消化するために48日間が必要となります。
出金したい口座のポジションを全て解消したら、また両建てスワップを続けるために再度エントリーからの48日間という我慢期間が発生します。
なので、一度建てたポジションはできるだけ長く保有してスワップを稼ぎたいところ。
では、いつまで待って利益確定をするべきか。
それには2つの考え方があります。
ひとつめは、マイナスを避けての離脱。
上記に記した毎日のスワップポイント確認は、このためにあります。
スワップポイントが両建てでマイナスになる数字に変更されていれば、その日のうちに離脱、つまりポジションを全て決済してしまうのが望ましいです。
これまでも半年以上も設定変更されたことのないスワップポイント、もしも一旦変更され固定されたら、おそらくはまたしばらくその数字のままで据え置きされるのではないかと予想できます。
なので、マイナススワップで口座残高を削られる前に、早々と利確してしまうことをオススメします。
その時に、もしもまだ48日間の含み損消化期間が終えられていなければ、残念ですがその含み損は飲み込んで、損失確定とするしかありません。
では、もうひとつの利益確定について。
それはもう、普通に、あなた次第です。
1000ドルぐらい稼げば一度利確して出金しておきたい人もあれば、スワップポイントが変わらない限り1年ぐらい貯めっ放しでも構わない、という方もいらっしゃるでしょう。
ただ、その場合、出金した後にまたエントリーし直すという前提があるかと思います。
ここで知っておいて頂きたいことは、それまで証拠金として活躍してくれていたボーナスクレジットが、出金したタイミングで全て一気に消失してしまうということです。
そのため、不用意に出金しては、次のエントリーができなくなってしまう可能性もあります。
それどころか、ポジション保有中の口座からもボーナスクレジットが消失してしまい、証拠金が減ってしまうことにもなります。これは、致命的です。
あなたが出金後にまたエントリーを続けていくのであれば、この章の少し後で出金についての考察を書いておりますので、そちらをご参考ください。
利益確定の手順
利確の仕方自体は、簡単です。エントリーのときと同じことをすればいいのです。
トレード中のポジションは、ペアごとに並んでいるはずですね。
右の方に表示されている含み損益は気にしなくていいです。同じロット数で両建てされている限り、含み損益は相殺されています。・・・この画像は日曜日にスクショしたので、スプレッドが広め、含み損も広めです。気にしないでください。
(ん?ここにUSDHKDのポジションがひとつだけあるのは、これもGEMFOREXのスワップトレードです。また改めて、記事にしますね。)
利確するのも、両建てペアごとに行っていきます。
利確させるポジションを長押しタップしてみましょう。
下からメニュータブが表れます。
『注文変更』をタップします。
『ストップロス』と『テイクプロフィット』を入力する欄が出てきます。
『ストップロス』は今の価格より損をする方向に値が動いて、指定した値段でポジションを決済すること。
逆に『テイクプロフィット』は今の価格より利益が出る方向に動いた先で、決済する値段を指定します。
買いポジションの場合は、利確(=決済=清算)はつまりポジションを売り払うことになりますので、売りの値段、つまりBid値で注文を出します。
例えば、現在のBid値が1.10205として、10pipsぐらい離れたところで利確しようと考えれば、それぞれ次のようにキリのいいところで揃えておけばいいでしょう。
ストップロス: 1.10100
テイクプロフィット:1.10300
『注文変更』をタップして、この注文を確定させましょう。操作している間に時間が経ちすぎて、注文しようとしている値と現在価格が近づきすぎると、注文が確定できません。操作が早くなれば10pipsでなく5pipsの幅で指定することもできます。
次に、この買いポジションとペアであった売りポジションも、同じタイミングで利確できるように設定します。上記で指定したストップロスとテイクプロフィットの価格は覚えておいてください。
先ほどのペアの売りポジションを長押しして、『注文変更』をタップ。
今度は売りポジションの清算になるので、買いの価格であるAsk値を考えます。といっても、ここに表示されているAsk値でなく、先ほどの買いポジションの『ストップロス』と『テイクプロフィット』で設定したBid値に対応するAsk値です。
今度の注文はこのようになりますね。
ストップロス:1.10312
テイクプロフィット:1.10112
ややこしいですか?念のため、先ほど設定した4つの指値注文を下のように並べて見てみましょう。
買いポジ-ストップロス:1.10100
売りポジ-テイクプロフィット:1.10112
買いポジ-テイクプロフィット:1.10300
売りポジ-ストップロス:1.10312
どうでしょう、上の2つと下の2つがそれぞれ対応しており、スプレッド1.2pipsのときに同じタイミングで注文が執行されることがわかりますね。
前稿『4.GEMFOREX両建てスワップの始め方 ー トレード開始編 』で説明した通り、スプレッドが広がってしまう時間にこの指値がかかってしまうと、一方だけ利確されてもう一方は逆行してしまったりということも起こりかねません。エントリーの時と同じく、スプレッドの広がる時間帯は絶対に避けてください。
10分以内に10ロットを超えないこと
GEMFOREXの利用ガイドラインに、次のようなルールがあります。
以前の事例となりますが、短期間(5分間を目安)に往復合計10LOT以上での連続したお取引を継続された結果、カバー先にて予告無く取引停止となり、該当取引分につきましてdeal cancelとなったケースがございました。その結果、利用規約第12条18項とし、同規約第20条2項に沿った処置となりました。
引用元:GEMFOREXガイドライン
・・・とあり、ここでは明言していませんが、上記のような短期間で大きなロットをトレードする場合は事前にカスタマーサポートに連絡を入れることを要求しています。
ですので、当方での解説は、
10分間以内に10ロット以上になるトレードはしない
という基準で手法のご案内にしております。
逆にいえば、あらかじめカスタマーサポートに連絡を入れておけば大きなロットでも取引可能ということになりますが、私は不安が残るので、そうはしません。
手間をかけても、何組かに分けて両建てペアを建てております。
利確決済するときも(つまりエントリーのときから)、ペアは合計10ロットを超えないようにし、またペアごとの決済のインターバルを10分以上空けるようにしましょう。
ペア数が多ければ、全てのペアを利確させるまでに時間がかかってしまうかもしれませんが、日々の作業の少なさと裁量要素が皆無である点からのメリットを享受している分、エントリーと利確には少々の手間をかけてやってください。
出金に掛かる考察
利確→出金の後に、再度エントリーする場合はボーナスクレジットについて正しく知っておかなければなりません。
私が思うに、次の4点ですね。
(1) ボーナスクレジットはトレードの証拠金としてのみ利用できるもので、出金して現金に変えることはできない
(2) 一度出金すると、ボーナスクレジットは全て消失する
(3) 出金した後、1ヶ月間は100%入金ボーナスが50%ボーナスに減額される
(4) 自己口座間での資金移動であれば、ボーナスも比例して移動される。ただし、移動先の口座がボーナス対象口座でなければ、その分の移動しようとしたボーナスは消失する。
特に重要になってくるのは、(2)と(3)になります。
(2)では一度の出金でボーナスを全て消失するとありますが、これはもう徹底したもので、アカウントにある全ての口座からのボーナスが消失するということになっています。いや、公式サイトでの言い回しは『名義人の保有する全ての口座』ということなので、別のアカウントを持っていればそちらのボーナスも取り上げられかねません。
では、ボーナスを消失するとはどういうことなのか?それはつまり、証拠金が激減してしまうということです。出金する口座は全てのポジションを解消していなければなりませんが、他の口座ではポジションを保有しているかもしれません。そのトレード中の口座からも、ボーナスクレジットがなくなった分だけ証拠金がなくなってしまいます。
よほどギリギリなトレードをしていない限りは、ボーナスが消失した瞬間に強制ロスカットという憂き目には遭わないかと思いますが、翌日の早朝、あるいは指標発表の瞬間、スプレッドが拡大した時にあなたのポジションは耐えられるでしょうか。それが、心配です。
ボーナスが消失しても証拠金の心配がいらない口座の条件は、既にスワップポイントの収益がボーナスクレジットと同じか、より大きな金額になっていることです。それだけスワップポイントの含み益が貯まっていれば、ボーナスの代わりに証拠金としての機能を果たしてくれます。
では、(3)の入金ボーナスの件については、複数口座保有している場合はどうなるのでしょうか。
これも、上記のボーナス消失が全口座に及ぶのと同じ要領になるようです。
ひとつの口座で出金をした後の一ヶ月間は、同じ名義人であればどの口座への入金であっても、100%入金ボーナスのボーナス額は半分(50%)になるのだという、カスタマーサポートからの回答を得ています。なんとも世知辛いですね。
というわけで、利益を出金して再度エントリーする際にはどうすればよいか、少しシミュレーションをしてみましょう。
基本は、全口座のポジションを決済して、全口座の残高を出金してしまうのが良いと思われます。出金した金額のうちから幾らかを再度入金することで、入金ボーナスを少しでも増やせるからです。
次のシミュレーション表をご覧ください。文字が小さくて見えにくければ、右クリックから拡大してご確認いただけます。
A:出金した日に50%ボーナスをもらって最大限まで入金した場合
B:出金した日に50%ボーナスをもらうも、資金は控えめでCと同じ自己資金を用意した場合
C:出金した日から32日後に100%ボーナスをもらって、最大限まで入金した場合
そして、次がダークホースの・・・
D:出金した日にノースプレッド口座で最大限入金した場合
以上の4つで収入の比較をしミュレーションしてみました。
スワップポイント等その他の条件は、今日現在の実際の数値と同じです。
ノースプレッド口座は平常スプレッドが極端に狭く、EURUSDの平常スプレッドはたったの0.3pipです。その代わり、ボーナスの対象外となります。
あ、ちなみに、「最大限の入金」というのは、最大30ロットまでを両建てできる証拠金4500ドルを得るための入金です。入金とボーナスを合計して4500ドルです。
この比較を以て、次のことが分かりました。
・ AおよびBはCより資金効率の面で劣るが、利益転換が早く訪れる。
・ BとCは同じ自己資金額を投資しておりエントリーには一ヶ月の差があるが、Bのエントリー日から数えて177日後(約半年後)にはCの利益がBを上回る。
・ D=ノースプレッド口座であれば12日後に含み損がゼロになり、以後は利益に転換している。 ⇒⇒ 資金効率の面では劣るが、抜群に早く利益転換できるのはノースプレッド口座である。
以上の特徴を鑑み、次のエントリーにどれだけ投資するのか、100%入金ボーナスの復活を待つのか待たないのか、そして何日間ぐらいで次の出金を見込んでいるのか、あなたの投資スタイルに合わせてお好みで決めてください。
ノースプレッド口座の活用と注意事項
とにかく早く含み損がなくなって利益に転換してほしい、という方はノースプレッド口座がオススメです。
ただし、ノースプレッド口座は平常0.3pipという極狭なスプレッドを提供してくれる代わりに、ボーナスが対象外となります。
ですので、ぶっちゃけ、ノースプレッド口座の最低入金額3000ドル/30万円を用意できるのであれば、オールインワン口座で15万円ずつ2つの口座に分けてボーナスをもらったほうが、長い目で見れば収入は増えます。
本手法でノースプレッド口座をオススメする方はあくまでも、早く含み損をなくして安心したい方です。
EURUSDをスプレッド0.3pipのときに1ロットずつ2ロットで両建てすれば、初期含み損はわずか6ドル。12日間で回収されます。
実は、それだけではありません。
海外FXの強い味方である『キャッシュバックサイト』が使えます。
『キャッシュバックサイト』を通して口座を開設すれば、トレードする度にいくらかのキャッシュバックをもらえるようになります。どこからのキャッシュバックかというと、FX業者の収入源であるトレードのスプレッドによる利益からのキャッシュバックです。
キャッシュバックサイトのダントツ一番のオススメは
になります。
他のキャッシュバックサイトと比べてもリベート率が高く、なにより反映が早くて出金までのリードタイムが最短です。私個人としても、カスタマーサポートに不満を持ったことは一度もありません。(コレは割りと、珍しいです)
TariTaliでの、GEMFOREXノースプレッド口座へのキャッシュバックは、1ロットのトレードに対して0.08pip。
つまり、もともと0.3pipのスプレッドがTariTaliを通して0.08pip返ってくるので、トレードのスプレッドコストは実質0.22pipに相当するということ。
これなら爆速!両建てから9日目でもう含み損はなくなって利益がプラスに転換していきます。
ただし!ここにも重要な注意事項が一点。
ノースプレッド口座はボーナス対象外になるということは何度もお伝えした通りですが、そのノースプレッド口座へボーナス対象口座から資金移動を行うと、これも出金とみなして保有中のボーナスが一斉に消失するとのこと。
ですので、ノースプレッド口座への入金は、別口座からの資金移動ではなく、新たな資金を入金してくださいね。
まとめ
・ ポジション保有中は、毎日スワップポイントを確認(監視)すること。スワップポイントの設定が変更されてマイナスになるようなら、即刻離脱する。
・ 利確/決済は『ストップロス』『テイクプロフィット』で指値注文し、両建てペアの2つのポジションが同時に決済されるようにする。スプレッドが拡大するタイミングは避けること。
・ 証拠金として組み込まれているボーナスクレジットは出金と同時に消失してしまうため、出金の前には全ての口座の全てのポジションを清算すること。ただし、スワップポイントの含み益で保有ボーナスに取って代われる利益が出ているのであれば、この限りではない。
・ 利確後出金後の続きのエントリーは、資金を入金し直して再度入金ボーナスをもらうか、あるいはノースプレッド口座を利用するという手もある。
・ ノースプレッド口座を利用するのであれば、キャッシュバックサイト(TariTali)を経由して追加口座開設すると有利