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資金管理は算数で上等!勝ちトレーダーになるための簡単な3ステップ

資金管理は算数で上等!勝ちトレーダーになるための簡単な3ステップ

FXで最も大事なことは、技術でもメンタルでもなく、資金管理だという投資家もいます。

資金管理って言ったって、要は掛け金を少なくして、FXのトレードで何度か負けても資金がなくならないようにすればいいんでしょ。

・・・という程度で考えている方も案外と多いのではないでしょうか。

その認識でも問題ありませんが、できればもっと精密に管理することで、FX投資の資金効率を最大化することができます。

プロトレーダー達のいわれている「資金管理術」というのが難解なものに聞こえて敬遠してしまっている方も、本稿で説明するポイントだけでも押さえておけば良いでしょう。

大丈夫。

分かりにくいFXの話ではありません。

小学生でもできる算数のお話です。

大事なことは、

「リスクを最小にする」ときに動かすのは損切りラインではなく、エントリーロットを適正にすること

・・・ですから、本稿の内容は是非お役立てください。

算数レベルの資金管理で勝てば複利運用 × 負ければリスク限定化

まずは、資金管理を徹底することでどのようなメリットがあるかを確認しましょう。

次の表は、初期残高を10万円から始めたとして、一度のトレードで残高の10%までリスクを取りながらトレードした場合の資金の増減を表しています。

初期残高10万円のときのトレードで損切りにあえば、損失は1万円です。

その後のトレードも毎回、残高x10%リスクに限定しながら繰り返した場合、10回連敗してもなんと、まだ34,000円以上も資金が残っています。

何十回と負けが重なろうとも、資金はゼロに近づこうともゼロにはならず、ロット数を少なくしながらトレードを続けられることが想像できますよね。

逆に、トレードから利益が出た場合。

そのときの残高の10%のリスクに相応するロット数でトレードをすることになるので、残高が増えれば増えるほど一度のトレードで稼げる金額の期待値は大きくなります。

それぞれのトレードで一定以上のリスクリワードを維持するようにルール付けしていれば、この表のように口座残高は複利効果も得て激しく増えていくことがわかります。

このように、一回のトレードで許容するリスクを残高から割合で求めることで、資金が減るときも増えるときも目覚ましい効果がありますね。

もっとも、リスク10%は大き過ぎです。ここでは顕著な例を示して分かりやすくしました。

実際には、口座残高の1%〜5%程度のリスクを許容するのが一般的です。

リスクを限定化させる算数の方法

基本の考え方

考え方としては、

トレードしようとしているポジションから損切りまでの値幅(pips数)を先に数えて、

その損失額が許容範囲に収まるには何ロットでエントリーすればよいか、

・・・を計算します。

あえて公式のように考えると、

許容損失額 ÷ 1ロットでの損失額 = 許容できるロット数

となりますね。

では練習問題です。

口座残高:100,000円
通貨ペア:USDJPY 
現在値:109.500
利確指値:109.800
損切り逆指値:109.300

このとき、許容できる損失を残高の5%としたとき、何ロットまで買う(ロングエントリーする)ことが可能でしょうか。 ※1ロットとは10万通貨とします。

ヒント:USDJPY 1ロットのポジションでは、1pip動けば1,000円の損益があります。

では、上記の公式に当てはめてみましょう。

許容損失 ・・・ 100,000円の5%までなので、5,000円

1ロットでの損失額・・・109.500 — 109.300 = 0.200 = 20pips なので、1ロットで取引したときの計算損失は 1000円 x 20pips = 20,000円

許容損失額5,000円 ÷ 1ロットでの損失額20,000円 = 許容できるロット数0.25ロット

というわけで、上記の条件であれば、0.25ロット(2万5千通貨)まで買うことができます。

簡単でしたね。

では、ここからが本題です。

損失計算にはスプレッドも加味する

実際のトレードには「スプレッド」によるコストが発生します。トレードに勝っても負けても発生する、手数料のようなものだと思っていただければ結構です。

例えば上のUSDJPYのスプレッドが1.2pipsであれば、上の損失に加えてこのコストを加味しなければいけません。

スプレッドコストを損失額に内包するよう、計算してみてください。

いかがでしょうか?

一緒に考えてみましょう。

練習問題の条件の中で、スプレッドを加味するべきはどこでしょう?はい、『1ロットでの損失額』ですね。

相場の値幅の20pipsに加え、スプレッドの1.2pipsも加味すると、合計で21.2pips分の損失が出ることになります。

USDJPY が1ロットのとき、21.2pipsの損益は21,200円になります。

ここで計算をやり直してみると、、

許容損失額5,000円 ÷ 1ロットでの損失額21,200円 = 許容できるロット数0.23ロット

端数は切り捨てて、0.23ロット(2万3千通貨)まで買うことができると、わかりました。

では確認問題。

次の条件では、何ロットまで売りのエントリーを入れることができるでしょうか?

口座残高:150,000円
通貨ペア:EURUSD (スプレッド1.2pips)
現在値:1.10000
利確指値:1.09500
損切り逆指値:1.10250
許容損失額:口座残高の2.5%
(参考)USDJPYの現在値:109.000

ヒント:EURUSD1ロット(10万通貨)のときの1pipの値幅は10ドルです。

解答!

許容損失額(150,000円 x 0.025) ÷ 1ロットでの損失額( (25.0pips + 1.2pips) x 10ドル x USDJPY109円) = 許容できるロット数0.13ロット

いかがでしょうか。

資金管理のベースは、たったこれだけのことです。恐れることは、なにもありませんね。

FXは勝つべくして勝つ!才能は要らない

FXで勝つために必要なことは、

① この計算を繰り返して、

② リスクリワードの良いトレードのみに絞って、

③ 勝率50〜60%以上の手法を得る

これだけです。

①と②に才能は要りません。やるかやらないかだけです。

③をどうすればいいかわからない?

なにも分からない初心者は、ハーフスイング手法とかどうですか?

  関連記事:入門技にして最強!頭使わずがっぽり儲かるハーフスイング手法

1ロット1pipsは何円になる?

計算してみる

上の例題で出した値ごろ感、

USDJPY1ロットのとき、1pipの値動きで1,000円の損益

EURUSDが1ロットのとき、1pipの値動きで10ドルの損益

・・・というのは、ググればすぐわかることですし、多くの投資家の頭にはインプットされている数字でもあります。

でも、、FXを始めたばかりのトレーダーには分かりにくいですよね。

大丈夫。これも、算数です。

具体的に、計算してみましょうか。

USDJPY 109.123 – 109.100であれば、その差は23ポイント、あるいは2.3pipsといいます。

EURUSD 1.23456 – 1.23300であれば、その差は156ポイント、あるいは15.6pipsといいます。

つまり、1pipはUSDJPYであれば0.010の差、EURUSDでは0.00010の差になります。

海外のFX業者では1ロットは10万通貨ですので、それぞれに掛け合わせてみましょう。

USDJPY 0.010 x 100,000円 = 1,000円

EURUSD 0.00010 x 100,000ドル = 10ドル

こんな感じで、1ロット(10万通貨)の1pipあたりの損益がわかります。

もうひとつ、どの通貨ペアでトレードするにしても、口座のベース通貨に換算しなければいけません。

もしもあなたのベース通貨が日本円で、EURUSDの通貨ペアを取引する場合、その時の米ドル対日本円の為替レートで換算します。つまり、USDJPYを掛け合わせるということですね。

FX会社によって為替レートの設定方法は違うかもしれませんが、これはもうざっくりでいいです。USDJPYがだいたい109.000だとすると、EURUSD1ロットの1pipあたりの値動きは、

 10ドル x 109.000 = 1,090円

になりますね。

では、次の場合は?

GBPAUD 1ロットのとき、 1pipの値動きでは何ドルの損益が出るでしょうか?

ヒント、というか必要なデータはAUDUSD の現在値=0.66925 です。

解答〜〜

GBPAUD 0.00010 x 100,000 = 10豪ドル

10豪ドル を米ドルに換算すると、10 x 0.66925 = 6.6925米ドル

そして、この換算レートは概算の代用品なので、計算結果も丸めて概算にしましょう。

利益を計算するのであれば端数を切り落として6.6米ドル。損失を計算するのであれば端数を切り上げて6.7米ドル。・・という要領で、あなたにとって「不利になる」数え方をするようにして「安全サイド」の見方をしておきます。

ちなみに、日本円に換算するなら、AUDJPY(1豪ドルあたり何円かを表す)を使いますよ。

デモ口座で簡単確実に

答え合わせの代わりに、実は複雑な計算などせずに、簡単にこれを知る方法があるので紹介します。

それは、デモ口座で実際にエントリーしてみることです。

GBPAUD スプレッド32ポイント = 3.2pips 

買いでエントリーしてみると、、、

エントリーの瞬間の含み損は−21.42米ドル。

画面からも、この買いのポジションと現在値の価格差が3.2pipsであることが読み取れます。

1pipあたりに直すと、21.42 米ドル ÷ 3.2pips = 6.6694米ドル 

上の代用換算レートでの計算と、だいたい同じになりましたね。

丸めてしまうので、結果は同じ0.66〜0.67ドルです。

これで、どの通貨ペアでも1ロット x 1pip での損益が計算できるようになりましたので、緻密な資金管理も恐れるに値しませんね。

冒頭で紹介した複利で膨れ上がる口座残高も、具体的にあなたのものにできるイメージが湧きましたでしょうか。

いや〜、夢が広がりますね!

まとめ

・ 許容損失額 ÷ 1ロットでの損失額(スプレッドコストも加味) = 許容できるロット数

・①上記のロット計算で資金管理し、②リスクリワードの良いトレードに絞り、③勝率60%以上のトレードをすることで、もう勝ちトレーダー。

・ 1ロットのポジションが1pipの値幅で期待できる損益は簡単に計算できるし、計算に自信がなければデモ口座を活用する

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