あきちゃん先生のFX初心者応援講座も、前回の<トレード実践編>で基礎までが終わりました。
エントリーと決済までの基本的な考え方をご理解いただけたものと思います。
初心者応援講座の動画はまだもう少し続きますが、ここからは抽象的な内容が多いです。
さらに勝率を高めるため、利益を守るため、どのようなことを勉強するべきかという指針として受け取ってください。
本稿は最後の4本の動画を<脱初心者編>としてまとめておりますので、前回、前々回の記事をご覧になっていない方は、どうぞそちらを先に学習してください。
第一回記事:あきちゃんのFX初心者応援講座 <トレード準備編>
第二回記事:あきちゃんのFX初心者応援講座 <トレード戦略編>
第三回記事:あきちゃんのFX初心者応援講座 <脱初心者編>(本稿)
【10】相場観を鍛えよう!!
あきちゃん先生はテクニカルの鬼かと思えば・・・、
「右脳を鍛えて、この先のチャートはどうなるんだろうという感覚を磨くことも大事」
とも提言されました。
とはいえ、さすがに右脳の鍛え方は当サイトでは紹介しません。必要と思う方はウェブでググってみてください。
本稿では、FXのチャートを見て感覚的にその先を予見するために必要な基礎知識について・・・そのキーワードだけお伝えしようと思います。
もしもあなたが動画で紹介されている「Cさん」のような天才肌なら、ありったけの過去チャートを目に焼き付けていけばいいでしょう。
凡人である私たちには、相場が転換していくときのポイントを抑えておかないと、チャートの全ての動きがノイズにしか見えなくなってしまいます。
ここで紹介する知識はそれぞれが深い問題ですので、詳しく解説はできません。一つに絞って極めるも良し、広く浅く学ぶも良し。ご興味のあるものを調べて深掘りしてみてください。
なお、ここで紹介する以外にも「サイクル理論」だとか「GMMA」だとか、相場の流れを俯瞰する方法はありますが、できるだけあきちゃん先生のチャート構成を崩さずに使えるものを厳選しました。
レベル1:チャートパターン
チャートを俯瞰して、まず見えるようになって欲しいのは「チャートパターン」です。
ひとつでも、ふたつでも。
チャートパターンというのはチャートの形を形式的に当てはめるだけのようで、その形にはテクニカル要素や投資家心理が反映されています。
つまり、チャートパターンをうまく活用するだけで、テクニカルにそったトレードをすることができるということですね。
とはいえ、チャートパターンといっても星の数ほどあります。
【Twitterから拝借】
以前に作っていた
— Tama(タマ)@相場はパズルだ! (@tamafx358) July 14, 2022
チャートパターンとMAの関係を
(エントリーパターン)
実際に入るタイミングも精査して
もう少し大きく纏めなおしてみた
それぞれトリミングして
スタンプ的に使います
MAの並びなどが微妙だが
逆張りの三尊パターンも作ってみた
ついでに反転足の一覧も整理しなおしてみたよ😇 pic.twitter.com/rHifeNhu91
得意なパターンが増えるにこしたことはありませんが、全てを覚える必要もありません。
「稼げるようになるまでは、ずっと三尊・逆三尊だけをトレードしていた」というプロトレーダーさんもいますし、フラッグ・ウェッジだけを攻めているトレーダーさんもいます。
ひとつのチャートパターンでも、使い続けているうちにネックラインの攻防やマルチタイムフレームのコツなど、相場への理解が深まることでしょう。
あきちゃん先生が動画でよく解説されているチャートパターンは、次のようなものがあります。ご参考に。
三尊・逆三尊
ダブルトップ・ダブルボトム
三角持ち合い
ウェッジ
フラッグ
ウォルフ波動
ハーモニックパターン
ドラゴンパターン
など
特に、ハーモニックパターンは欧米のトレーダーに人気の手法だそうですね。うまく使えば、かなり勝率が高いとか。それぞれの数字がややこしいですが、ルールが具体的なだけに、インジケーターを使えば自動で表示してくれます。
参考リンク:相場の反転確率90% ハーモニックパターンの精度をさらに上げる方法(GogoJungle)
レベル2:エリオット波動 & フィボナッチリトレースメント
あきちゃん先生は「N理論」と「チャネル」を特に重要視している、とは何度か書きました。
ただし、その「N理論」には「エリオット波動」や「フィボナッチリトレースメント」も一体化していますので、かなり高度です。
チャートを広げて見て、そこにエリオット波動とフィボナッチが見えるようになってくると・・・、
現在進行中のトレンドにまだ伸び代があるのか
押し戻りがあるとすればどの程度がトレードしやすいか
などを感じ取れるようになるでしょう。
もちろん、しっかりとチャート上に描画して分析する方が確実ですけどね。
エリオット波動とは、波の動きをトレンド方向(推進波)5波 + 押し戻り(調整波)3波で数える技術です。
定型通りの5波+3波でトレードしようと思っても、なかなか実際の相場では判断が難しい。
諦める方が多いようですが、あきちゃん先生はもっと噛み砕いて、実践的なテクニックを教えてくれています。まずは、こちらのあきちゃん動画はいかがでしょうか。
関連記事:エリオット波動理論は難しい?あきちゃん流なら初心者も納得!
参考リンク:動画検索「あきちゃん 波」
参考リンク:動画検索「あきちゃん フィボ」
ちなみに、フィボナッチをふんだんに使ったトレードの例として、あきちゃん先生の「ハーフスイング手法」という手法があります。
これは実践者も多く、評価が高いようです。
関連記事:入門技にして最強!頭使わずがっぽり儲かるハーフスイング手法
レベル3:プライスアクション
「勢いが強いな」「勢いが弱くなってきた」「トレンド転換しそうだな」
そういった相場の表情を、ローソク足の形や組み合わせなどから読み取るのが、プライスアクションです。
有名な「酒田五法」などが良い例ですね。
参考リンク:酒田五法(Wikipedia)
動画の中であきちゃん先生が言われている「高値の切り上がりと安値の切り上がりの差」という判断も、プライスアクションといえるでしょう。
インジケーターを組み合わせれば、「ダイバージェンス」も相場の勢いを教えてくれるプライスアクションです。
関連記事:ダイバージェンスをどこよりも詳しく!3種類使い分けて真相深入り
レベル4:注文の集まる場所
前回<トレード戦略編>でも何度か出てきたレジサポライン。
こうしたラインには多くの注文が集中するので値動きが反発しやすいと書きました。
注文というのは新規のエントリーや、既存ポジションの利確・損切りのことをいいます。
<トレード戦略編>で学んだように、良いトレードというのは節目の水平線まで引きつけてからエントリーすることでしたね。また、利確や損切りの目安も、水平線や斜め線に合わせることが多いです。
このような習慣が、レジサポラインにもっと強固なレジサポ効果を与えていくことになります。
広くチャートを俯瞰したときに、
「このあたりでエントリーしたトレーダーは多そうだ」
「利確や損切りはこの線に集まりそうだ」
などの情報が透視できるようになるとかなり有利ですね。
もちろん、学習度合いに応じてチャートパターンやフィボナッチなどを根拠としたレジサポラインの補強も想定するべきです。
難しい言葉を使えば、こうしたレジサポは「需要と供給」のバランスが均衡し、反転する可能性のあるところとも言えます。需要は買い、供給は売り。レジサポ以外での需要と供給についても研究してみると、さらに高いレベルのチャート分析ができるようになるでしょう。
そんなの全然、想像ができないンダが・・・、という方は、一度、オアンダという証券会社の「オーダーブック」を覗いてみてはいかがでしょうか。
実際に個人投資家諸兄が予約注文を入れている状況がわかりますし、保有ポジション(オープンポジション)の状況から、どの価格でエントリーしたポジションが多いのかも一目瞭然です。
参考リンク:OANDA JAPAN(公式サイト)
レベル5:投資家心理 & マーケットメーカー
私としては、相場に参加している投資家の心理を読んでトレードすることが至上であり理想だと思っています。
しかし、やはり、これが非常に難しい。
弱小トレーダーのポジションをニラのように刈り取る「マーケットメーカー」という存在が、果たしてどのように相場に作用しているのか。
学習の第一歩として、こちら↓の記事がお役に立つかと思います。
関連記事: 脱・相場の肥やし!ユーちぇる社長に学ぶ『マーケットメーカー』
関連記事:ワイコフ理論~100年続く相場の真理でチャートを3次元で解く
関連記事:ワイコフ理論 実践編 ~ 値動きのヒントとエントリーポイント
【11】チキンとドカンはだめだめ‼
あきちゃん先生にしては珍しく、「プロスペクト理論」について語られた動画でした。
そして結局は、リスクリワードを守ったトレードをしよう、という結論なのでした。
リスク1対リワード1を厳守してトレードしていれば、どんなに下手でも勝率50%に落ち着いていつかはプラスになる、とのこと。
仮にリスク1対リワード2であれば、下手でも勝率33.3%に落ち着くだろう、ということですね。
ただ・・・残念ながら、トレードの利益がトントンになっても、トレードの回数 × スプレッド(手数料)の分だけ損失が出てしまいます。
なので、実際は勝率50%では負け組です。技術を身につけて勝率51%でも55%でも良いので、少しずつ向上させていきましょう。
しかし!プロスペクト理論に説明されるような、弱いメンタルはまた別の話です。
せっかくリスクリワードを守ってエントリーしても、含み益を失うのが怖くなって途中で利確してしまったり、失った損失を取り戻そうとルール破りのトレードをしてしまうことになると、せっかくの手法もルールも台無しです。
ニュートンの運動法則を頭で理解していても自転車には乗れないように、プロスペクト理論を理解してもトレードに活かせるかどうかは別問題です。
そこは、実践で体に覚えさせるしかありません。
せっかくなので、具体的に対策できる方法をお伝えします。
対策1)トレードノートをつける
あきちゃん先生に学んだ通りに、あるいは何かしらの手法のルールできちんとトレードすると、エントリーの機会もそんなに頻繁には来ないと思います。
その貴重なエントリーを、しっかりトレードノートに記録しましょう。
トレードノートに記録する内容は自由ですが、次の1項目だけは必ず入れてください。
決済の後、相場はシナリオ通りに進んだかどうか
チキン利食いがあったとしても、その後の値動きがどうなったのかを確認することで、それが利益を減らす原因であったことがわかるようになります。
最終的には、ルール通りのトレードからルール通りの決済でどれほどの勝率が計上できるのかが重要であると、気づくことができるでしょう。
そこから、1%でも勝率を上げるための試行錯誤が始まるのですから。
ちなみに、あきちゃん先生は今でもトレードノートはつけておられると、いつかの動画でおっしゃっていました。プロになっても、トレードノートは有用だということです。
対策2)資金管理をツールに任せる
コツコツドカンに関しては、資金管理を徹底できないことが原因になることがあります。
損切りは資金の1%と決めているのに、負けた損失を取り返すためにそれ以上の大きなロットでトレードしてしまった、というような事例ですね。
これを防ぐために、エントリーするロットはツールに自動で計算してもらって、あなたは売買にのみ集中する、ということもできます。
参考リンク:適正ロット自動計算ツール MoneyManagement(GogoJungle)
ただし、ここで少しだけ矛盾することをお伝えします。
仮にあなたが10万円の資金をもとに、許容損失1%でトレードを繰り返したとします。利益は1,000円とか2,000円程度ですね。これを勝ったり負けたりして、1ヶ月にいくらの稼ぎになるでしょうか。
1ヶ月頑張って5,000円とか1万円稼いで、あなたのモチベーションは続くでしょうか。努力の甲斐あって勝率を上げて、1ヶ月3万円ぐらいになれば満足でしょうか。
せっかく大きな夢を抱いたFX、本当ならもっと大きな金額を稼ぎたいのではないでしょうか。
もちろん、月間の利益をプラスで終わることができるのは素晴らしいことですし、損失許容限度のルールを厳守することは大事なことです。
でも、そのペースでいくと・・・月収50万円とか年収1000万円が達成できるのは何十年先になるでしょうか。
コツコツドカンは忌避すべきではありますが、ここぞという必勝チャンスを捉えては大きめのロットを張ることも必要だと、そのような考え方があることも覚えておいてください。
これはあきちゃん先生からの教えではありません。初心者が資金を増やして脱サラするための、心ばかりのアドバイスです。
対策3)勝率50%でも特別な資金管理で利益にする
リスクリワード1対1で勝率50%では、スプレッドや手数料のコストだけ負ける、と先述しました。
実は、これを覆してくれる資金管理方法があります。
その名も
「K式資金管理メソッド」
もちろん、マーチンゲールで無理やりプラスにするのではありません。
開発者さんの実験では、ペイアウト100%のバイナリーオプション(FXでいえばリスクリワード1対1に相当)をサイコロでトレードして、21万円の口座を208万円まで増やしたとのこと。
詳しい検証内容は、こちら↓の記事をご確認ください。
関連記事:FX×システムベット=爆益!進撃のP&K式資金管理メソッド
この資金管理法で結果を出すためには、リスクリワード1対1を厳守することから始まります。チキン利食いもしなくなるでしょう。
それ以上のリスクリワードでトレードするなら、K式ではなくP式をお試しください。
K式とP式を駆使すれば、どんな手法にも適用することができるので嬉しいですね。
対策4)荒療治でマインドセットを矯正する
チキン利食いやコツコツドカン、さらにはポジポジ病までの「メンタル」にかかるトラブルは「待つ」ことができれば改善されます。
適切なエントリーチャンスを辛抱強く「待つ」ことができるのは、ルール通りのトレードをこなすことがFXで成功する最短のルートだとわかっている証拠です。
逆もまた然り。「待つ」ことさえできれば、利確・損切りもルール通りに「待つ」度胸がついて、その結果から自分のトレードを統計化できる価値が実感できるでしょう。
例えば、こちら↓の手法は「待つ」ことに特化した手法です。
関連記事:FX初心者がアルティメットスキル「〇〇」を獲得するためのレスポンストレード
一念発起、この「レスポンストレード」で「待つ」ことができるメンタルを鍛えてみてはいかがでしょうか。
どうしても安定できない方のための、荒療治として。
対策5)師匠やコミュニティもしくはあきちゃんメール
どうしても自分で自分のメンタルをコントロールできないのなら、最終手段があります。
それは、他者に協力してもらうことです。
トレーダーのコミュニティに参加して、トレード内容を仲間と共有してダメ出ししてもらったり。
師匠となってもらえる人に、トレードの添削をお願いしたり。
自分のトレードを誰かに見せると思えば、できるだけ恥ずかしくない、ベストなトレードを心がけるようになりますよね。いや、なってください。
ただ、これを最終手段だとした理由は・・、そのような都合の良いグループや師匠が見つかるかどうかわからないからです。
これはもはや、出会いの運命。
気の合う仲間と自らのコミュニティを立ち上げるならともかく、そうでもなければ詐欺師や商売人に引っかからないともかぎりません。
私には自信を持ってオススメできるコミュニティなんかはありませんが・・・
代替として、あきちゃん先生へメールすることをオススメします。
「わからないことがあったらメールください」
と、あきちゃん先生もよくおっしゃっています。
実際、かなりの人数があきちゃん先生にメールを送られているようです。
動画の内容を質問したり、トレードの添削をお願いしたり。
あきちゃん先生はそれら全てのメールに目を通すだけのお時間があるかは分かりませんが、少なくとも、そうしてメールをもらうことを喜んでおられるご様子。
もちろんあなたからのメールも、喜ばれるでしょう。
ただし、返信をいただけるかは分かりません。宝くじぐらいの確率と思っておきましょう。
せめて、できることは、あきちゃん先生をお師匠と仮定して、日々のトレードを解説画像付きでメール送信するぐらいは良いでしょう。きちんと本気のトレードを心がけ、分かりやすく読みやすいメールにすることはマナーです。
こうすることで、師匠に見ていただくつもりの本気トレードをするようになるし、あきちゃん先生の動画も積極的に視聴するようになるでしょう。良いことばかりです。
1年に一回ぐらいでも、運良くご返信をいただいた日には、天にも昇るほど幸福になれることでしょう。
というわけで、私からあきちゃん先生のメールアドレスを公開することはしませんが、公式ブログにもYoutube beチャンネルにも直通メールアドレスが掲載されています。必要な方はそちらでご確認くださいませ。
参考リンク:FX勝ち組トレーダーが中々教えない必勝法伝授!!(あきちゃん先生公式)
【12】通貨ペア選択の法則
通貨ペアの選択については、<トレード準備編>でも解説されていますのでご参照ください。
関連記事:<トレード準備編> 監視チャートの選び方
その頃の動画と、今回の動画では投稿に2ヶ月以上の間があります。内容に多少の差があるのはご愛嬌。今回は、<脱初心者>の通貨ペア選択論ということで。
4つの通貨ペアグループの特徴
後ドル・グループ
「前ドル」と違って、「後ドル」の通貨ペアは数が限られています。
2つの通貨で構成される通貨ペア、その通貨を並べる順番は決められているからです。
「EUR」を含む通貨ペアなら、必ず「EUR」が左側。
「GBP」を含む通貨ペアなら、「EUR」を除いて必ず「GBP」が左側。
こうした順番で、「USD」の左側にくる通貨は4つしかありません。
EUR(ユーロ)
GBP(英ポンド)
AUD(オーストラリアドル)
NZD(ニュージーランドドル)
いずれも「USD」よりは流通量が少ないとはいえ、それでも世界経済のメインどころです。
これらの国の経済に何かあれば、米ドル以上に相場に影響を与えることがあります。
つまり、後ドルの通貨ペアは「USD」と綱引きができる、強い通貨との組み合わせになっているという特徴があります。
前ドル・グループ
「後ドル」の4通貨以外の通貨と「USD」の通貨ペアは、全て「前ドル」。
つまり「USD」が常に左側に表示されます。
基本的には米ドルの強さ、弱さに引っ張られていく値動きになります。
ただし、「JPY」は上記の「AUD」よりよほど強い(と思う)し、「CHF」は特殊な立ち位置にあるので、これらは「後ドル」のように相場を引っ張ることもあります。
あえて「USD」に引っ張られやすい通貨ペアでアメリカ経済依存のわかりやすいチャートがいい、という考えもあるでしょう。それなら「USDCAD」のようにスプレッドの低い通貨ペアを選びましょう。あきちゃん先生も「USDCAD」はテクニカルが効きやすい、とおっしゃっています。
クロス円・グループ
「USD」と綱引きができるような強い通貨は「後ドル」の通貨だと上述しましたが、我らが「JPY」もなかなか取引量が多い頼もしい通貨です。
そして、欧米の金利や経済状況によって日本への投資が大きく影響されますので、「JPY」も世界の主要通貨の一つに数えられます。
そんなJPYの関連する通貨ペア「クロス円」を、一つのグループとして表示させておくというのも納得です。
日本人からは親しみがあって好まれる「クロス円」、海外のトレーダーも普通に好んでトレードしているようです。
その他の通貨ペアのグループ
とゆうわけで、「その他の通貨ペア」ということは「USD」も「JPY」も含まない通貨ペアということですね。
<トレード準備編>でも解説された通り、全ての通貨ペアには「USD」が介在しています。
「EURCAD」という通貨ペアはシステム上には存在せず、「EURUSD」と「USDCAD」を掛け合わせて作られる合成チャートなのでした。
中間の「USD」の存在は相殺されているようでも、幾らかの影響は残るようです。
「通貨ペアではなく通貨トリオ」だとあきちゃん先生がおっしゃったのは、このことでした。
なお、マイナー通貨の組み合わせの通貨ペアはスプレッドも広く設定されがちなので、デイトレやスキャルピングをするときには不利に働くでしょう。
その他の通貨ペア選択方法
なお、通貨ペアの選択方法については視聴者の皆さんからもよくリクエストがあるようで、あきちゃん先生も何度も解説されています。
気になるようなら、これらの動画で深掘りしてみてもいいでしょう。
参考リンク:動画検索「あきちゃん 通貨ペア」
最後におまけです。
あきちゃん先生からはめったに解説されませんが、多くのトレーダーは「強い通貨ペア」と「弱い通貨ペア」の組み合わせで「トレンドが出ている通貨ペア」を選択することがあります。
確かにそれも、理論的ではあります。
そして一方で、勢い任せではエントリーしてはいけない局面というのもあります。それは、この初心者応援講座で学んだ水平線やチャネルラインという節目に差し掛かったときです。
ご興味のある方は、こちら↓の記事をどうぞ。
関連記事:通貨の強弱を詳細解説!超便利な女神級インジケーターを活用せよ
【終】マイルールを作ろう‼
ついに「初心者応援講座」も最終回を迎えました。
最後は、「マイルールを作ろう」ということで、あきちゃん先生の基本ルールが公開されました。
といっても、エントリーに関しては膨大すぎて語れないので、資金管理に関係して「絶対に守ってほしい」こと。
でもちょっと待ってください!「100万通貨」とか「常に5通貨ペア」とか、あきちゃん先生の環境があってこその話ですので、あなたの「マイルール」に落とし込めるように補足させてください。
あきちゃんルール(1):リスクリワード1対1以上
リスクリワードの確保は、あきちゃん先生のトレードの基本原則でしたね。
前稿<トレード戦略編>でも上記『【11】チキンとドカンはだめだめ‼』の章でも解説しました。
理論値だけいえば、リスクリワードが1対0.5なら勝率67%で勝ち越しできます。
損切り100pips 対 利確 10pips なら、楽に連勝できて気持ちが良いでしょう。勝率91%を維持すれば利益です。
しかし、そうやってリスクリワードの悪いトレードを許容していると、いずれコツコツドカンの原因になってしまいます。
これは資金管理の面でも悪手ですし、何よりメンタルによくない。
リスクリワードを1対1以上に確保してトレードすることが、健全なトレードの第一歩です。
あきちゃんルール(2):ロットサイズは100万通貨を超えないこと
100万通貨って、1pip の値動きで10,000円前後の損益が発生するロットです。
これは、初心者のトレードで賭けていい金額ではありませんね。
あきちゃん先生は普段、20万通貨でエントリーされているはずです。
それでも1pip あたり2,000円の損益。リスクリワードが良くて、かつ勝率が8割~9割もあるトレーダーとして、これが適切なのかどうかは置いておきます。
あきちゃん先生のトレード資金を推定してみましょう。
あきちゃん先生は一回のトレードでだいたい100pips以上は狙います。
仮に、損切りの想定も100pipsで、これが資金の1%に当たるとしましょう。
通貨ペアにもよりますが、ざっくりと・・
20万通貨 × 100pips =20万円
トレード資金(推定) = 20万円 ÷ 1% =2,000万円
稼いだお金は口座から出金して、だいたい2,000万円~ ??万円ぐらいをトレード資金として口座に入れておられるのではないかと推定できます。
とゆうわけで、あきちゃん先生の資金管理の推定値は次の通り。
勝率8割~9割以上
口座資金2,000万円以上
取引サイズ(通常)20万通貨
取引サイズ(最大)100万通貨
これをご参考に、あなたの取引ロットを決めてみてもよいのではないでしょうか。
あきちゃんルール(3):常に5通貨ペアのポジションでリスクヘッジ
動画では、
「常に5通貨ペアのポジションを維持してリスクヘッジしている」
とおっしゃっていますが、あきちゃん先生は常に30~40枚のチャート(通貨ペア以外もあり)を監視しています。そのうちの5通貨ペアを厳選しておられるということですね。
少なくとも、10枚とか20枚の通貨ペアの中から無理やり5通貨ペアを選出しているということではありませんので、誤解のなきようお願いします。
また、おそらくこの「リスクヘッジ」といわれている根拠は
「どんなに下手でも何度もトレードすれば勝率50%に落ち着くはずだ」
という50%神話によるものだと思われます。
もしそうであれば、チキン利食いやコツコツドカンをやっているようなトレードでは、勝率50%でも損失になってしまうので上記の限りではなくなってしまいますね。
ルール通りの資金管理ができている前提での「常に5通貨ペアでリスクヘッジ」なので、そこはご注意ください。
なお、何度もトレードを繰り返せば勝率50%に落ち着くという話は本当なのか・・・、実験してみたことがあります。
結論としては、確かに、50%になります。というか、50%は通過点で上がったり下がったりします。損益ゼロのタイミングが来るのが、トレード100回目なのか、200回目になるのかはわかりません。その後、500回目の頃にはまた大きく乖離してしまうかもしれません。つまり、損益ゼロをゴールにしても、たどり着くのがいつになるかわかりませんが、それでもいいですか?ということです。
当たり前といえば、当たり前ですけどね。検証記事はこちら↓
エントリールールを決めるコツ
わかりやすいルールで凡事徹底
初心者応援講座の最後の最後、頑張って学習してきたあなたに、あきちゃん先生からエントリー手法のお手本がプレゼントされましたね。
これをベースに、あなたにとって扱いやすいオリジナル手法に昇華していけばいいでしょう。
動画でご覧になったルールには、親波からの水平線も引かれていないし、チャネルラインも加味されていません。あきちゃん先生お得意のN理論もエリオット波動もありません。
あなたが、ご自分で、つけ加えていくのです。
で、ここでそのコツですが、
「単純で明確なルールを凡事徹底すること」
とのこと。
「単純で明確なルール」ということは、あなた自身だけでなく、誰にでもわかりやすいエントリーポイントが望ましい、ということでもあります。
そうすることで、他のトレーダーも狙っているであろうエントリーポイントに被せることができるからです。
多くのトレーダーが同時にエントリーするほど、有利ですから。
もちろん、あなた自身が迷わず、自信を持ってエントリーできるということも大事ですね。
そして、最も大事なこと。
「凡事徹底」
どんな簡単なルールであっても、それを守れなければ意味がありません。
「守れるルール」であることと、「ルールを守る」こと、その双方を徹底しなければいけません。
単純なことでも繰り返し行なっていくことで、その行動に対する知識が深掘りされます。
そして何より、積み上げられた結果が自信になります。
結果が悪いようならば、自信を持ってルール変更です。そして、新しく決めたルールでまた「凡事徹底」。
これができれば、いずれは勝ち組トレーダーの仲間入りでしょう。
「凡事徹底」・・・できるかな?
あきちゃんのエントリー手法の事例
自分でルールを加えていく・・・。
そういわれても、戸惑ってしまう方もおられると思います。
あきちゃん先生が動画で解説された手法をいくつか紹介しておきますので、ご参考になさってください。
関連記事:見本のようなトレンドフォロー手法を紹介。有効な押し戻りのポイントとは?
関連記事:FX初心者がラインも引かず勝てる手法を検証してみたら勝率6割を堅守
関連記事:入門技にして最強!頭使わずがっぽり儲かるハーフスイング手法
あきちゃん先生のFX初心者応援講座 は以上で終了となります。
これからFXを始めたい方。FXを実践してきたけどなかなか脱初心者ができない方。そのようなトレーダーの卵である、皆様のお役に立てていたら幸いです。
これからも、共に頑張って精進して参りましょう。
ご武運を祈ります!