私の好きなトレードスタイルは無裁量のシステムトレードや、もしくは放置で任せられるEAですが、それでも、裁量トレードの方が収益の効率が遥かに優れていることは知っています。
ですので、できるだけ簡単なロジックで、きちんと勝てるロジックも当サイトではいくつか紹介してまいりました。
そして今回も、気になりすぎたので購入して検証してみたこちらのロジックは・・・、
FX-Katsu 先生の
「超」秒速スキャル・成功のイデア
結論からいうと、これ、使えます。
記事タイトルにしている勝率78%というのは、サインツールのサインを基礎的なフィルターにかけて、機械的にトレードした場合の勝率となっています。
きちんと裁量を加えれば、勝率8割、9割以上も夢ではないという感触が確かにありました。
勝率を上げるためのポイントも記しておきますので、ぜひご一読ください。
『「超」秒速スキャル・成功のイデア』 については、こちら↓をご参照いただけましたら幸いです。
参考リンク:「超」秒速スキャルFX・成功のイデア(公式サイト)
関連記事:高勝率ロジック2本立て!「超」秒速スキャルFX・成功のイデア
「超」秒速スキャル・成功のイデア に期待できること
『「超」秒速スキャル・成功のイデア』は、従来の「秒速スキャル・ロジック」に、「イデア・ロジック」を加えてバージョンアップしたスキャルピングのロングセラーな教材です。
「秒速スキャル・ロジック」で狙うのは、長期足の方向に戻ろうとする波の反発です。相場の節目で跳ねっ返るチャートから、瞬間的に利益を上げて勝ち逃げします。
ポジション保有時間は、短ければ1分未満、長くても数十分程度なので、ストレス少なくメンタルへの悪影響も小さいのではないかと期待できます。
というか、先述の通り相場の「勢い」を利益に変えるロジックなので、利確も損切りもせずダラダラと続いているような、勢いがなくなってしまった場合は建て値決済か微益で終わらせて、さっさと切り替えるが吉です。
ですので、エントリーポイントを厳選することが勝利のカギといえるでしょう。
FX-Katsu 先生の講座で、しっかりと裁量を教えてもらいましょう。
一方の「イデア・ロジック」は、波の勢いが乗ってさらに伸びようとするところを捉えます。
理論的にも合理的で、きちんと勢いのあるうちに波乗りすることができたら、稼げること待ったなし。
ただし、利益をどこまで伸ばしていいかが分かりにくいので、欲を出しすぎると価格が戻ってきて利益を失ってしまうことも。
いずれにしても、学んでみれば裁量の王道的なロジックですので、これを適切に習得して裁量トレーダーとしての基礎を叩き込んでいきましょう。それが、本教材を学ぶ目的の一つであるといえます。
サインツールについて
『「超」秒速スキャル・成功のイデア』 の会員ページから、「秒速スキャル・ロジック」と「イデア・ロジック」のそれぞれのサインツールをダウロードすることができます。
どちらのロジックもエントリーまでにいくつかの条件があり、それをクリアしていく過程で予備サインと、そしてエントリーサインが出るという仕様です。
ただ、このサインツールではトレンドの方向や水平線の感知などできませんので、そういったところを裁量でカバーしていくということですね。
サインツールの様子については、こちらの動画↓にてご参照いただければと思います。
ということで、それではこのサインツールとロジックがどれほど期待していいものなもか、検証してみましたのでご一読いただけると幸いです。
検証
今回の検証のポイントは、次の2つ。
サインツールに従ってエントリーする
裁量要素を極力排除した機械的なトレードとする
FX-Katsu 先生の教えてくれる裁量要素のうち、ロジックとして組み込めるもの、つまり数値化、定量化できるようなものはエントリーの取捨選択をするフィルターとして採用しております。それ以上の、私の裁量判断が入るような取捨選択はしておりません。
簡単にいえば、サインツールでアラートやメール通知が来たときだけ(ちょっと気をつけて)トレードすれば、これだけの勝率は期待できますよ、ということ。
サインが悪くて負けるべくして負けたというトレードもありますし、また勝ちやすい絶好ポイントでサインが出なくて見逃したりもしています。
あなたの裁量を取り入れることで、以下の検証結果よりさらに良好なパフォーマンスを発揮できることは間違いありません。
トレードルール
<前提条件>
通貨ペア:EURUSD / USDJPY
想定スプレッド:1.0
想定取引期間:2021年1月20日~2月20日
サインツールのレベル設定:通常型
<エントリー条件>
秒スキャ・ロジックのエントリー
① 秒スキャ・ロジックのサインツールによるエントリーサイン
② RSI のダイバージェンスが発生しているかを確認
上記2つを確認したら、エントリー。
※ エントリーサインが出たということはダイバージェンスも発生しているはずですが、あくまでも機械的な判断ですので「ちょっとこれはダイバージェンスとは認定できない」というレベルであればエントリーを見送りました。その代わり、かなり小さなダイバージェンスであってもダイバージェンス の体をなしていればエントリー採用としました。
イデア・ロジックのエントリー
①イデア・ロジックのサインツールによるエントリーサイン
②ロジックで指定されている条件を確認
上記2つを確認したら、エントリー。
<エグジット目標>
秒スキャ・イデアロジック共通の損切り
損切りは直近の高安値から5pips逆行したところ。
秒スキャ・ロジックの利確
利益確定のポイントはロジックで指定されていますが、リスクリワード が1:1以上となる水平線まで利確を伸ばしました。
イデア・ロジックの利確
利益をどこまで伸ばすかは裁量次第ですが、この検証では裁量要素を排除するようにしていますので、10pips前後の利益で利確ポイントに達したところで利確としました。10pips を超えてなお勢いが強ければ、30pips以上伸びて利確ポイントに達するトレードもありました。
検証結果
上記のトレード条件にて、チャートをスクロールしながらエントリーサインを一つずつ検証していきました。
EURUSD で1ヶ月分。201回のサインを有効としてトレードにカウントしました。
USDJPY で同じ期間の1ヶ月分。有効トレードは183回となりました。
この2つを合算したデータをまとめたものを、以下の検証結果としています。
まず、ツールのサインが出た中から、上述のエントリー条件に合致したもの全て拾ったものがこちら↓の左側のデータ、そこから水平線反発のトレードだけを抽出したものが右側のデータになります。
ダイバージェンスぐらいは確認しますが、サインツールのサインに無差別に従ってこの成果なら十分優秀ではないでしょうか。
次に、上位の時間軸のチャートで判定したトレンドと順張り方向のトレードになっていることをフィルターにして抽出すると、こうなります↓
備考1.水平線は、日足、4時間足、1時間足チャートの主要な高値安値にのみ引きました。水平線まで届かなくても、3~4pips 以内ぐらいであれば水平線反発として採用しました。
備考2.トレンドの判定は、日足、4時間足、1時間足のチャートでそれぞれ高値安値更新を元に判断しました。
最後に、「イデア・ロジック」
結果を考察
数打ちゃ当たるも有効
まず指摘しておきたいことは、サインツールにほぼ無条件に従うだけで損益比1:1以上かつ勝率6割を達成できるのは十分に優秀なシステムだということです。
『秒速スキャル』を購入された方、これだけでもおめでとうございます。
1分足のサインをタイムリーに拾っていく瞬発力が必要になるものの、予備サインとメール通知機能を駆使すればチャートを見る時間もかなり限定することができるでしょう。
ちなみに、上記の検証結果はEURUSD と USDJPY の合算ですが、いずれの当該結果(フィルターなし)も61%台と同等でした。
ここで、私たちトレーダーには2つの選択肢ができます。
① MTFや水平線を駆使して裁量バリバリ、勝率を上げて厳選トレードで資金を増やす
もしくは、
② とにかくサインが出たら売買して、負けも受け入れながらトレードの回数を増やすことで資金を増やす
この2つですね。
トレーダーとしてプライドがある方は前者を、楽して稼ぎたい方は後者を選ぶでしょうか。
どちらも魅力的なようですが、後者を選ぶ方には承知しておいて欲しいことがあります。
勝率8割でトレードする場合と、勝率6割でトレードする場合では、投入できるロット数が違います。
いや、同じロット数でトレードしたければそれは構いませんが、勝率が低い勝負をするということは「連敗を重ねる可能性が高い」ということですので、油断していると口座資金がピンチになってしまうかもしれません。
資金管理がより重要になってくるということですね。
1時間足順張は効果あり
マルチタイムフレーム(MTF)分析で勝率を上げるべく、上位足のトレンドも分析に加えてみましたが・・・、
1分足という小さすぎる相場を相手にしているためか、日足のトレンドよりも1時間足のトレンドを意識した方が勝率が良いという結果が得られました。
4時間足のトレンドに乗せると逆に成績が悪くなる様子。なぜか、EURUSD も USDJPYも同様です。このロジックが4時間足との相性が悪いのか、それとも通貨ペアの特性なのか。はたまた時期的なものか・・・。
日足は、効果があっても微妙なところ。
これは、ある意味、意外な結果だったのではないでしょうか。
とにかく、1時間足のトレンドには逆らわないことが賢明だということはよくわかりました。
水平線で勝率が爆発的に上がる
主要な水平線に引き付けてトレードした場合、取引回数は激減したものの、大幅な勝率アップを実現しています。
特に、
日足順張り + 水平線
1時間足順張 + 水平線
日足+4時間足 + 1時間足順張り +水平線
日足 + 1時間足順張 + 水平線
この4つにおいては10%~15%もの 勝率アップとなりました。
最も勝率が高くなったのは、日足+1時間足順張り+水平線 の78.3%。
その次は流石の全時間軸 順張り= 日足+4時間足+1時間足順張り+水平線 ですが、これはちょっと取引回数(エントリーチャンス)が少なすぎます。
取引回数もそれなりで、かつ勝率とのバランスを考えると、実際の運用に採用するのであれば
1時間足順張り+水平線 76.7%
・・が現実的ではないでしょうか。
これなら、マルチタイムフレームとはいえ、1時間足のトレンドだけを意識しておけばいいことになりますので、作業的にもメンタル的にも、楽です。
※ 上記は、今回の検証を元に分析した傾向を述べているものです。実際のプロトレーダーはそれこそ月足までの大きな時間軸まで全て分析してスキャルピングをしていますので、秒スキャを修練するとしても、最終的にはしっかりしたMTF分析を目指しましょう。
「イデア・ロジック」は確かに稼げるが、エントリー厳選する必要あり
従来の『秒速スキャル』に追加して組み込まれた「イデア・ロジック」(もしくは「超スキャ・ロジック」とも)
FX-Katsu 先生曰く、
「勝つことはわかっている。あとは、どれだけ利益を伸ばすかだけ」
とのことでしたが、検証結果で示されました通り、サインとロジックに従えば100%勝てる、というわけではないようです。
イデア・ロジックの場合はサインが出ても、エントリーしてよいかどうかの確認がいくつかあります。
これをクリアしたエントリーポイントが抜群の優位性があるものだ、ということはわかりましたが、それでもやはり負けることはあります。
というか、ここが裁量の磨きどころなのだろうと思われます。
でも安心してください。勝率はまあまあでも、結果が示す通り、よく稼げます。
どこまで利益を伸ばすかというのも裁量判断によるものなので、検証結果も人によって差が出るものですが、控えめな利益で利確していた(という想定の)今回の検証でも、少ないトレードで十分な利益が出ています。
検証しながら感じたことは、サインが出てもエントリー条件に合致することは少ないということでした。
じっくり、そのタイミングを待つ我慢強さが求められます。
当たればラッキー!というつもりぐらいで良いでしょう。
また、ロジックを理解していくことで、ツールからのサインは出ていなくてもエントリーできる時もあります。これは、秒スキャ・ロジックでも同じです。
「イデア・ロジック」の思わぬ効能
もう一点、この「イデア・ロジック」があって有益だと感じたことがあります。
それは、後ろに「イデア・ロジック」が控えていると思うと、「秒スキャ・ロジック」でエントリーし損ねた時に不要な後追いをしなくてよくなったということです。
「秒スキャ」のエントリーはちょうど良いところでタイムリーに乗っからないと、すぐに値が動いてしまうので賞味期限が早いです。それでも、サインから数分後に「まだ今からエントリーしても間に合うかも」と焦ってしまう気持ちもまたあるものです。
しかしながら、「イデア・ロジック」でもっと大きな利益を狙えるチャンスが来るかもしれないからこそ、乗り遅れた「秒スキャ」はスパッと諦めて、その後のチャートの経過観察に集中することができます。
あるいは「秒スキャ」でも欲張らずに微益で手順通り決済して、次の「イデア・ロジック」のエントリーに期待することができます。
これは、ポジポジ病を発症しやすい私にとって、良い処方箋となりそうだと感じたのでした。
勝率を上げるためのポイント
今回の検証では、できるだけ裁量要素を排してエントリーサインから機械的にトレードしたという想定で記録してきたわけですが、
その中にはやはり「ここでエントリーしたくないな~」という場面もありましたし、逆に
「ここでエントリーしたら勝てるのに、なんでサインが出てくれないの」
という場面もありました。
ここからは、そうした検証過程でわかってきたコツを、紹介してみたいと思います。
勢いが大事
「秒スキャ・ロジック」は相場が反転する瞬間の初動の勢いを、
「イデア・ロジック」は、反転した相場がさらに伸びていくポイントをとらえるものですので、
これはダラダラした相場では効きが悪くなります。
ロジックのネタバレができないので具体的にどこがどうと、お伝えできないのがもどかしいですが、ロジックを学習してチャートを見比べれば、
「あ~、ここで勢いがついていなかったら、エントリーしてもダメだな」
とわかっていただけるでしょう。
少なくとも、そのような意識をもって取り組んでみてください。
ダイバージェンスのスケール感をつかむ
サインツールでは、どんな小さなダイバージェンスでも機械的に判断してサインを出してくれます。
それこそ、ローソク足3~4本でもダイバージェンスの定義を満たしていれば、ダイバージェンスとみなします。
これで勝っているサインもあるので紛らわしいですが、やはり小さすぎるダイバージェンスは反転があっても値幅が小さくなる可能性が高いと考えておくべきでしょう。
私としては数十分程度のスパンでダイバージェンスを形成している相場がちょうどいいようだと思っていますが、ぜひあなたもちょうどいいスケール感のダイバージェンスを検証してみてください。
スプレッドの広がる時間帯は避ける
デイトレやスイングならいざ知らず、スキャルピングのように損切り逆指値を現在値から近いところに設定するトレードでは、スプレッドが広がったせいで損切りさせられてしまうことがあります。
早朝のボラティリティのない時間帯や、指標発表などの相場が大きく動く時にスプレッドが広がりますので、このタイプのスキャルピングでは避けるのが無難でしょう。
エントリータイミングの掴み方
「秒スキャ・ロジック」はざっくりいうと、
・長期足のトレンド方向に順張りになるように
・押し戻りからの反転の瞬間を狙う
・水平線での反発を狙って、高勝率を実現
という手法になります。
では、「秒スキャ・ロジック」のエントリータイミングが現れる前に、他のテクニカルでも波の反転を示唆してくれたらどうでしょうか。
ストキャスやCCI のような、インジケーターではありません。インジケーターはローソク足の動きを後追いで数値化してチャートに表示するので、「秒スキャ・ロジック」のRSI や MACD からのサインのタイミングと大差ありません。
それより早く相場の動きを察知できるのが、
プライスアクション
です。
プライスアクションといえば大きなところでは ダブルボトム や ヘッドアンドショルダー などのチャートパターンのことを指しますが、小さなところではローソク足1本~3本ぐらいで意味のある形を形成するものもあります。
例えば、『The Secret FX』 や 『Global Dream FX』 というロジックがそれにあたります。
関連記事:The Secret FX 検証で勝率77%!本当の魅力は〇〇だった
関連記事:グローバルドリームFX プロも絶句した世界一簡単なFX手法
これらの有料教材は手が出しにくいということであれば、「ピンバー」や「インサイドバー」「アウトサイドバー」などを研究してみるとよいでしょう。
これらのプライスアクションで反転の優位性が上がれば、より確かなエントリーができるのではないかと推察します。
また、上位足のトレンドからの押し戻りで水平線まで戻ってきたとはいえ、そのポイントはどれぐらいの優位性で反転する可能性があるのか?
それを推し量る考え方の一例をこちら↓の記事にご紹介しています。
関連記事:見本のようなトレンドフォロー手法を紹介。有効な押し戻りのポイントとは?
「秒スキャ・ロジック」ではここまで厳密な水平線の優位性を求めていないかもしれませんが、利益を伸ばす「イデア・ロジック」へ繋がる裁量目安となるはずです。
以上、ロジックの勝率を高めるためにいくつか書きましたが、もちろん手法や分析方法は無限にあります。
まずはFX-Katsu 先生の教えてくれる裁量トレードを消化し、それからご自分の生活習慣やメンタルに合ったスタイルを模索していけばいいのではないかと思います。
まとめ
・ 「秒スキャ・ロジック」のサインツールで基本的なトレードをするだけでも、十分な利益が狙えることが判明
・ 今回の検証では、1時間足のトレンドに順張りとするトレードに顕著な優位性が見られた
・ 水平線反発のトレードは、さらに高勝率を期待できる
・ 「イデア・ロジック」のエントリーは厳選する必要があるが、サインと基本ロジックだけでも(勝率は落ちるが)利益は出る
・ 「秒スキャ・ロジック」でエントリーし損ねても気にする必要はなく、そこから「イデア・ロジック」のエントリーを狙い済ませればいいので気が楽
・ 相場の「勢い」を利益に変えるロジックなので、勢いの弱いチャートでは無理してトレードする必要はない
・ エントリーの優位性を高めるために、ローソク足に特化したプライスアクションを合わせて勉強したい