世の中、便利になったもので、プログラミングの知識がなくてもFXの自動売買EA(エキスパート・アドバイザー)を自分で作れる時代になりました。
お金を出せば買えるEAもいいのですが、多少なりとも裁量の知識があれば、自動売買のロジックを考えてみることにも興味が出るものです。
巷にいくつかある EA自作サービスの中でも、「自由度」そして「制限の低さ」という観点からして、私は次の2つが最強だと思っています。
有料ながらサポートの優れた『EAつくーる』
無料でお手軽な『EA作成機』
GogoJungle の『EAつくーる』は有名ですね。実は姉妹作の『インジケーターつくーる』も活用することで、作れる EA の幅が広がることはご存知でしょうか。
本稿ではこれら有料&無料の EA 作成サービスのオススメポイントを比較してご紹介します。
主に私が実際に使っている感想となってきますので、ご参考になりましたら幸いでございます。
なお、本稿作成のために試作した EA等は『EAつくーる』ご購入者様へプレゼントします。その他の特典もご用意しましたので、最後までお楽しみに!
EAつくーる
EAつくーる無料マニュアルとサポート
マニュアルが無料でダウンロードできますので、これを見ていただければ大体のイメージはつくでしょう。
また、LABO のページでユーザーの質問とサポートの回答が蓄積されていますので、実際の使用に当たってはほとんどの疑問点がここで解消されるものと思われます。
未解決の問題があれば、どんどん LABO で質問してください。
1ヶ月定期購入版の解約の仕方
本題に入る前に解約の話を書くのはおかしいですが、『EAつくーる』のレビューを読んだことがある方にとっては気になるところだと思われるので、先に解決しておきます。
レビューでは悪意があるのか読んでないだけか、
定期購入したけど解約の仕方がわからない/書いていない
というご意見が多いようです。
確かに、『解約ボタン』のようなシンプルなものはありませんが、解約の方法については上記のマニュアルの冒頭「はじめに」に記載されていますのでご安心ください。
・ 通常版 → 1年後に自動的に解約。継続の意思あれば再度購入が必要
・ 定期購入板 → 1ヶ月ごとの支払い。自動継続。解約希望はサポートにメールを
2種類のEAつくーる
『EAつくーる』には、2つのタイプがあります。
ひとつは、ウェブ版の『EAつくーる』。
GogoJungle のマイページで「開発する」のメニューから入ります。
ここでは『EAつくーる』を購入していないユーザーでも閲覧というか利用スレスレまでは試してみることができますので、実際に触れてみるとよいでしょう。「セーブ」や「EA作成」は購入者にしかできませんが、それ以外は誰でもこねくり回してみることができます。
※マイページに進むためにGogoJungle の無料会員登録が必要です。
もう一つの『EAつくーる』は、ダウンロード版になります。
GogoJungle でアプリ的なシステムをダウンロードしてPCで使用する、いわば旧バージョン。
『EAつくーる』の料金を払うと、ウェブ版とダウンロード版の両方が使えるようになります。
現在はウェブ版を中心に進化させているとのことですので、そちらをメインに利用していくとよいでしょう。
ダウンロード版の方が都合がいい場合もあるのですが、それはまた後述の「使い分けガイド」で解説します。
EAつくーるのここがスゴイ!
ネット環境があればいつでもどこでも
『EAつくーる』のダウンロード版は、自分で決めたPC(2台まで可)でしか起動できません。
一方で、ウェブ版の方はインターネット環境があってブラウザで GogoJungle のマイページを開くことができれば、世界中のどこにいても利用することができます。
過去に作ったEAや作りかけも、データをセーブしておけば呼び出すことができます。
普通のウェブサイトの一部なので、スマホからでも操作可能。
ちょっとお出かけ中とか、仕事の合間など、ロジックのアイデアがビビっときたら、スマホで素早く『EAつくーる』に入力して保存しておく、というようなこともできますね。
使えるインジケーターが多い。特にフィボナッチリトレースメントの機能に期待
『EAつくーる』にしろ、後述の『EA作成機』にしろ、インジケーターの組み合わせで 新たなEAを作ることになります。
例えば、次の2つのインジケーターを組み合わせるとしたら、
インジケーター1. 移動平均線
インジケーター2. RSI
それぞれがどのような状態の時にエントリーするか、というような条件を設定します。
「買いエントリー」ならこんな感じでしょうか。
条件1.200EMAが上昇していること
条件2. RSI が30の線を下から上に抜けたこと
このように条件がそろった時にエントリーや決済をするようにと設定します。
選べるインジケーターの種類が多いほど、作れる EA の種類も幅も広がりますね。インジケーターの種類は、『EA作成機』よりも『EAつくーる』の方が圧倒的に多いです。
『EAつくーる』にしかないインジケーターの中で、最も注目したいのは「フィボナッチリトレースメント」ではないでしょうか。
フィボナッチは本来はインジケーターでなく描画ツールに属するためか、数あるEA作成サービスの中でもこれを実装しているのは珍しいと思われます。
この「フィボナッチリトレースメント」を組み込んだ EA を研究するという目的のためだけでも、『EAつくーる』を購入する価値はあるかもしれません。
通貨ペアが指定できる
この機能は、一歩進んだEAを作ることができる予感。
なんと、『EAつくーる』ではインジケーターのデータを、チャートに表示していない特定の通貨ペアのものを使うことができるようになっています。
例えば、次のようなEAを作ることができる、ということです。
EURUSD の RSI が 50以上
and
USDJPY の RSI が 50以下
and
GBPUSD の RSI が 50以上
これで 上記の3つの通貨ペアで共通して USD が弱い傾向にあることが定義されるので
チャートに適用した通貨ペア(例: AUDUSD) を 買いエントリー
特定通貨ペアの情報をEAに盛り込む、という説明のために上記の例を出しましたが、まあ、実際にはもっと条件付けが必要です。
普段の環境認識で多通貨ペアの相関関係を意識している方にとって、これは嬉しい機能になるのではないかと推察します。
あるいは、これを機会に通貨ペアの相関関係を勉強しつつ、EAに取り入れてみてもいいですね。
エントリーロジックを複数搭載できる
EA に設定できるエントリーロジックは、1つだけとは限りません。
売りと買いでロジックを微調整している EA もあれば、いくつものロジックでそれぞれエントリーチャンスを狙うような EA もあります。
『EAつくーる』でも、ポジション毎にロジックを設定することができ、そのポジション自体を幾つでも増やすことができます。
いくつもの期待値の高いロジックをひとつの EA にまとめてしまって、欲張り EA を作ることもできますね。
一方の『EA作成機』は、ひとつの EA に設定できるロジックはひとつです。その代わり、そのひとつのロジックに合致する限り、いくつものポジションを追加エントリーできるように設定することができます。(最大ポジション数)
どちらが好みというよりも、あなたの作る EA の運用方針によって、使いわけるとよいでしょう。
口座縛りもカンタンに → 商用利用に便利
優秀なEAを開発したら、それを自分のために運用するのは第一の目的ですね。
そして、せっかく良いものがあるのだから、ビジネスとして別の収入源にすることを考える方も多いと思います。
その時に役に立つのが、この「口座縛り」の機能でしょう。
口座だけではありません。
特定の「ブローカー」に縛ったり、「デモ口座のみ」「デモ口座不可」に縛ったりと、制限を加えることができます。
自分で作ったEAやインジケーターを商用利用することは認められていますので、これら制限を活用する需要もそれなりにあるのでしょう。
『EA作成機』の方はこうした制限機能はありませんが、商用利用については同じく許可されています。
実際に『EAつくーる』で作成して販売されている EA がこちら↓すでに50本ほど売れているようです。
参考リンク:【EAつくーるで作成】 iDrive_SimpleTrend_GBPJPY(GogoJungle)
「ゴトー日」を自動検出 → アノマリーEAの強い味方
最近は「仲値」や「ゴトー日」をターゲットにしたアノマリーEAに優秀なものが多いようです。
例えば、『アノマリーマスター』。
関連記事:アノマリーマスターEAは実需で稼ぐ!4ロジック搭載で年利75%
あるいは、『Gotobi』
関連記事:gotobi 暫定年利80%!?絶好調のアノマリーEAに3つの疑問をモノ申す
「仲値」「ゴトー日」というのは、日本の商習慣によって特定の時間帯に起こる、一定の値動きの傾向のことです。詳しい説明は、上のリンク先でどうぞ。
で、その「ゴトー日」というのは「5」「10」「15」「20」「25」「30」日のことですが、これらの日が週末にかかるとその直前の営業日(金曜日)が「ゴトー日」ということになります。
『EAつくーる』では、このような「ゴトー日」を自動的に検出してくれる機能があります。週末にはその直前営業日に適用、というところまで自動でやってくれます。
ただし、祝日に当たってしまう日までは対応していません。
それでも、充分にありがたい機能だといえますね。
あなたも是非、東京仲値のアノマリーに挑戦してみてください。
サポートが手厚くて Q&A が豊富
『EAつくーる』と『EA作成機』の最大の違いは、「企業体」か「個人」かということに尽きます。
『EA作成機』は素晴らしいウェブサイトですが、個人の兼業トレーダーが仕事の合間にコツコツと「ご厚意で」作ってくださっているものなので、問い合わせはできてもタイムリーな対応は期待するべきではありません。ましてや機能追加・改善のお願いなど、躊躇してしまいます。
一方で『EAつくーる』の方は、提供者のGogoJungle にガシガシ質問をぶつけることができます。そのためのチャネルとして「GogoJungle LABO」を使うことができます。
LABOのカテゴリ「EAつくーる」内で、非常に多くのQ&Aが蓄積されています。
見てみると、質問に対するサポートの反応は基本的に早くて丁寧です。もしかすると、専門部署ぐらいあるかもしれません。
『EAつくーる』の設定を具体的に指示してくれたり、設定で解決できないことはプログラムのコードを指示してくれることもあります。
『EAつくーる』はプログラミングの知識不要で EA作成ができることがウリですが、コードを勉強してmq4ファイルに少しでも踏み込んでみたいという勇気ある方にとっては、LABO の存在はとてもありがたい環境だといえます。
EAつくーるのデメリット
条件設定に手間がかかる
EAを作るといっても、初めての方からすると「どうやって?」と疑問に思うことでしょう。
『EAつくーる』では、実に緻密に積み上げていきます。
例えば、3本の EMA(仮に20、50、100) のパーフェクトオーダーでエントリーするEA の場合はこんな感じ↓の条件づけを重ねていくことになります。
1本前の20EMA が 1本前の 50EMA より上にあること
and
1本前の50EMA が 1本前の 100EMA より上にあること
以上で買いエントリー
1本前の 20EMA が 1本前の 50EMA より下にあること
and
1本前の 50EMA が 1本前の 100EMA より下にあること
以上で売りエントリー
これに、20EMA の傾きがエントリー方向に傾いていることを条件に追加するなら、次のような条件を加えます。
1本前の20EMA が 2本前の 20EMA より大きい
以上を買いエントリーの条件に追加
1本前の20EMA が 2本前の 20EMA より小さい
以上を売りエントリーの条件に追加
さらに、これを押し目買い・戻り売りにするためにストキャスティクス(5、3、3) のクロスを導入してみると次のように条件を加えることになります。50より下でゴールデンクロスしたら買い、反対に50より上でデッドクロスしたら売りエントリーとします。
2本前の ストキャスティクス(5、3、3)の 「ストキャスティクス」が 2本前のストキャスティクスの「シグナル」以下
and
1本前の ストキャスティクス(5、3、3)の「ストキャスティクス」が 1本前のストキャスティクス(5、3、3)の「シグナル」より上
and
2本前の ストキャスティクス(5、3、3)の値が 50より下
以上を買いエントリーの条件に追加
2本前の ストキャスティクス(5、3、3)の 「ストキャスティクス」が 2本前のストキャスティクスの「シグナル」以上
and
1本前の ストキャスティクス(5、3、3)の「ストキャスティクス」が 1本前のストキャスティクス(5、3、3)の「シグナル」より下
and
2本前の ストキャスティクス(5、3、3)の値が 50より上
以上を売りエントリーの条件に追加
ここまで、パーフェクトオーダー+ ストキャスティクス というシンプルなロジックのために設定した「条件」の数は、買いエントリーに6つ、売りエントリーに6つ、となりました。
それぐらいの設定は当然じゃん??と思われるかもしれませんが、『EA作成機』に慣れていると、これはちょっと面倒です。
その代わり、これを使いこなすことができれば、『EA作成機』よりも自由度の高いワガママ設定ができるでしょう。そういう意味では、この手間は『EAつくーる』の長所であるともいえますね。
ちなみに、上記で作った EA(命名:3EMA and Stoch EA)をバックテストしてみると、次の設定で良いパフォーマンスが現れました。
設定を変えたり、条件を加えたり、研究のし甲斐はありそうです。
パラメーターが複雑に
『EAつくーる』の最大の欠点は、「パラメーター」の不便さだと思います。
例えば上記の パーフェクトオーダー+ ストキャスティクス のEAを、ダウンロード版の『EAつくーる』で作ったとしたら、MT4 に表示されるパラメーターは次の画像のようになります。
ご覧の通り、設定した全てのインジケーターの数値がありったけ並んでいます。
3本の移動平均線の期間を変更したい時、どこのコマを変えればいいかわかりますか?わかりにくいですよね。作成者本人だって迷うレベル。
ストキャスティクスの数値を変更しようものなら、かなり多くのコマを書き換えないといけません。
上記は「ダウンロード版」でした。
「ウェブ版」の場合はというと、次の画像のようにスッキリシンプル。
というのも、ウェブ版では設定したインジケーターのどの項目をパラメーターとして表示するかを選択できるようになったからです。
でも、これもまだまだ改善の余地あり。
プログラムされているコードの内面は上記の「ダウンロード版」の長い長い記述のままですので、ストキャスティクスの数値を変えるために多くのパラメーター項目が必要、という先程の問題は解決されていません。
・・・。長くてややこしい説明をしてしまいましたが、つまるところ、次の2点になります。
(1)ロジックの構成次第ではパラメーターもわかりやすい設定にすることができるかもしれない
(2)そうでなければ「パラメーターはいじらない」という前提でEAを作ること
マジックナンバーが選べない
EAには「マジックナンバー」という固有の番号が与えられます。
EAがエントリーしてポジションを持った時に、この番号を付与して、この番号のあるポジションに対してEAが処理をするようになります。
このため、それぞれの EA のマジックナンバーは重複しないように気をつけます。
『EAつくーる』でEAを作るとき、マジックナンバーを自分で設定することができません。
1つめのロジックで建てるポジションはマジックナンバー「1」
2つめのロジックがあればそのポジションはマジックナンバー「2」
と、簡単に定義されてしまっています。
これでは2つ以上の EA を同時に稼働できません。
『EAつくーる』で作ったEAをいくつも同じ MT4 で稼働したら、あれもこれもマジックナンバー「1」になって MT4 が混乱してしまいます。
ですので、『EAつくーる』で EA を作成した際はすぐにその mq4 ファイルを開いて、マジックナンバーを変更し、コンパイルすること、ここまでを一連の作業としていただくと良いかと思います。
マジックナンバーを他と被らないようにするために、悩んで時間をかける必要はありません。
時計を見て、その時の年月日時分を番号にすればいいでしょう。
2021年10月25日午前8時25分なら → 202110250825
インジケーターつくーる
ここからは『インジケーターつくーる』のメリット・デメリットについて述べていきますが、大まかなところでは上記の『EAつくーる』と共通しているので本項目は少なめになります。
まず、無料のマニュアルをダウンロードして本製品の雰囲気をつかんでみてください。
インジケーターつくーるのここがえらい!
メール・アラート機能が実装できる
指定の条件を満たした時に、メールやポップアップアラートでお知らせしてくれる機能があります。
メール・アラート機能は『EAつくーる』にもありますが、有用性でいえばインジケーターからのメール等お知らせ機能が実運用にはお役に立つのではないでしょうか。
また、テキストによるアラートの代わりに、サウンドを使ったり、図形(長方形や三角形)あるいは線(垂直線、水平線)を出現させることもできます。
あなたなら、この機能をどのように使うでしょうか。
「特殊機能」でEAつくーるを補うインジケーターをつくーる
『インジケーターつくーる』のオリジナルの機能で、数値を四則演算することができます。
例えば、いくつかの通貨ペアの RSI の平均を出したりできますね。
USD の平均的な強さを分析するために、次のように計算させてみましょう。
( RSI(通貨ペアEURUSD)+ RSI(通貨ペアGBPUSD)+ ( 100 ー RSI(通貨ペアUSDJPY) ) + RSI(通貨ペアAUDUSD) ) ÷ 4
備考:100 ー USDJPYのRSI という数値は、USDJPY チャートを逆さまにしてJPYUSDのRSI を想定しています。例)USDJPYのRSI = 20 の とき、JPYUSDのRSI = 100 – 20 = 80
完成したインジケーターはこうなりました。
AUDUSD の RSI を重ねてみるとこうなります。
AUDUSD が上昇している時、AUDUSD の RSI(青線)が RSI の平均線(赤線)より上にあることが確認できますね。
USD 成分が平均値より弱い = 他の通貨ペアより USD がよく売られている・・ことを示唆しています。
AUDUSD が下降している時は、その反対ですね。
これを優位性と認められるのであれば、ロジックに組み込むことができます。
EAにしてみましょう。
『EAつくーる』『インジケーターつくーる』では、外部から持ってきて MT4 にインストールしたインジケーターでも「カスタムインジケーター」としてロジックに組み込むことができます。
つまり、『インジケーターつくーる』で作ったインジケーターも、「カスタムインジケーター」として『EAつくーる』に組み込むことができるということです。
とゆうわけで、上記で作った特別な RSI インジケーター(命名「RSI XXXUSD Indicator」)と、通常の RSI で簡単な EA を以下に作ってみます。
ただし、それだけでは単純すぎるので、トレンドのフィルターをつけておきましょう。3本の移動平均線のパーフェクトオーダーを条件に加えることにします。
結果はこちら↓
パラメーターを変えて何度か試した中で見栄えの良いものを選んでお見せしておりますが、・・悪くないですね。
組み込んだ条件はまだまだシンプルで、移動平均線も適当に入れただけ。それでもこのポテンシャルを見せてくれているのは期待通りというべきか。これからじっくり研究する価値があるロジックだと自信が持てましたね。
このように、『インジケーターつくーる』で作成したインジケーターを「カスタムインジケーター」として利用することで『EAつくーる』で作成できる EA の可能性が大きく広がることがわかりました。
あなたなら『インジケーターつくーる』を駆使して、どのような独創的なオリジナルインジケーターを作るのでしょうか。
楽しみです。
インジケーターつくーるのデメリット
思い通りのインジケーターが作りにくい
私もまだ『EAつくーる』『インジケーターつくーる』を使いこなしているわけではありませんが、それは置いておいても『インジケーターつくーる』はなかなか難しいと感じます。
わかったつもりで作っても、思った通りのインジケーターが、できない。
その分だけ、うまくできた時の喜びはひとしお。
うまく使いこなすことで『EAつくーる』の自在度も跳ね上がることは上記の通りわかっていますので、じっくり時間をかけてでも精通していきたいとは思います。
・・・が、難しい!
ウェブ版がない
『EAつくーる』は GogoJungle のマイページでウェブ版を使うことができますが、『インジケーターつくーる』にはウェブ版はありません。ダウンロード版だけです。
もしかすると『インジケーターつくーる』の有用性があまり認知されていないのかもしれません。
ウェブ版のようにネット環境があればいつでもどこでも、というわけにはいきませんね。
アイデアが降臨したときに、スマホですぐにログインできないのは、人によってはストレスになるかもしれません。
私の場合は、VPS のデスクトップで EA専用の MT4 を稼働しており、そちらでダウンロード版を使うようにしております。
これならWindows PCに限定されず、スマホからでもMac からでも、リモートで操作することができるのでオススメです。もとより、EA の運用を目指す方なら、VPS は必須アイテムです。
参考リンク:ABLENET VPS(特別キャンペーン実施中)
EA作成機
『EA作成機』は FXLogBook 管理人「為替じじい」様ご提供の無料ウェブツールです。
無料登録するだけで誰でもご利用いただけます。
はっきりいって、このハイクオリティで無料で利用できるのは異常です。
これだけ良いものを提供して下さって、管理人さんの収入はウェブ広告から上がる微々たる額だとのこと。気になる広告が表示されれば、できるだけクリックしてあげたいですね~。
関連記事:EA作成機という最高のオモチャ!外出自粛の今こそ遊び倒せ
当サイトでご提供の無料 EA やサインツールも、『EA作成機』で作成したものなんです。
関連記事:【無料EA】Simple EMA
関連記事:【無料サインツール】Perfect Order Signal
関連記事:【アノマリーFX(育てる系)】を無料で差し上げます!
EA作成機のここが最強!
とにかく設定が楽でわかりやすい
『EA作成機』でのEA作りは、直感的でわかりやすいものです。
インジケーターごとにセットが決まっていて、それを組み合わせてロジックを作ります。いわば、パズルのように。
例えば、移動平均線の場合は、次の画像のように多くの選択肢が用意されています。
このような既定セットを組み合わせるだけなので、インジケーターの知識が少ない方でもそれっぽいEAが作れそうですね。
では、次のロジックの EA を作るとしたら、どれぐらいの工数になるでしょうか?
条件1:4時間足 で 5本のEMA の パーフェクトオーダー
条件2:15分足 で 5本のEMA の パーフェクトオーダー
『EA作成機』であれば、次の設定をするだけ。慣れれば、所要時間は1分ぐらいでしょうか。
では『EAつくーる』で同じものを作ろうと思えば?
ゾッとするぐらい、多くの条件項目を積み上げる必要がありますね。
買いポジションのために条件項目を8個、そして売りポジションにも同じく8個。
なんと合計16個の工数になりそうです。
『EAつくーる』は手間ヒマかかりますが、条件を細分化しているので細かい設定ができます。
『EA作成機』では条件がセットされていて選択肢以外の条件づけができませんが、とにかく楽にEAを作ることができます。これが『EA作成機』の最大のメリットです。
試し撃ちがしやすい
『EA作成機』では「EA作成」ボタンを押すと、EA の mq4 ファイルが出るのではなく、ウェブページ上にプログラムコードが出力、表示されます。
このコードをコピーして、PC にあらかじめ用意した mq4 ファイル、もしくは MT4 のmq4 ファイルに直接ペーストすることができます。
作成した EA でまず初めにやることは、MT4 のストラテジーテスターでバックテストをすること。
テスト専用の mq4 ファイルを入れておいて、コピー&ペーストですぐにバックテストができるようにしておけば、これだけでかなり楽になります。特に、細かく仕様を変えて何度も何度も試し撃ちするような時は、これを知っておくと便利です。
サインツールの矢印をEAにできる
『EA作成機』の機能のひとつとして、外部インジケーターのサインを取り込むことができます。
つまり、あなたが信頼しているサインツールの矢印でエントリーする EA を作ることができます。
いや、作れるはずなんです。
残念ながら私は、この機能を使った EA の作成に成功したことがありません。
しかし、管理人の為替じじいさんのブログでは同機能の不具合について述べられていませんし、ウェブ上で検索してみても「使えね~」というご意見は見つかりません。
なのできっと、私の理解が悪いだけなのでしょう。
良いサインツールをお持ちであれば、ぜひ試してみてください。
同機能のうち「バッファ」について迷うかもしれませんので、参考記事を記しておきますね。
参考リンク:インジケーターのバッファ番号の調べ方(為替じじいの聖杯トレード実践日誌)
EA作成機のデメリット
3つまでしかデータを保存できない
『EA作成機』は無料で開放されていて、作成した EA やインジケーターは配布も販売も自由に許可されています。
ただし、一つだけ制限があるとすれば、
取り置きできるデータが3つまでしかない
ということでしょう。
4つめの EA もしくはインジケーターを作成する時は、既存の3つのうちの1つを削除しなければいけません。
私は、削除する前に設定を ウェブページごとにPDFに残して保存しています。また同じ EA を作るときに、これを見ればわかるので。
つくーる or EA作成機?使い分けガイド
『EAつくーる』と『EA作成機』、結局どちらを使ったらいいの?
ということで、あなたの性格や目的によってどちらを使うべきなのか、簡単にまとめてみましょう。
カンタンに作りたいならEA作成機で十分
ここまで見てきた通り『EA作成機』はパズルのようにセット条件を選んでいくだけでカンタンに EA が作れます。
一目均衡表が日足、4時間足、1時間足の全てで三役好転したらエントリー
なんていう めんどくさい EA も、2分もあればできてしまうでしょう。選ぶだけなので。
まずはあり合わせのセット条件だけの EA で満足できる方は、『EA作成機』で十分です。
「もっとこうしたい」という細かいアイデアが生まれたら『EAつくーる』でないと対応できないかもしれません。
もっと細かい設定をしたいならEAつくーる
どんな EA でも頑張れば完璧に作れるよ、というわけではありませんが、わがままの効いた EA 作りに挑戦したいなら、『EA作成機』より『EAつくーる』がオススメです。
通貨ペア横断でデータを拾って EA に組み込むなんて、なかなか他でも見られない機能でしょう。
フィボナッチや、ゴトー日を検出してくれる機能も革新的です。
そして何より、販売や配布のために EA に制限をかけられる機能は、うまく使いこなせば収益アップに直結します。
ただ、できあがった EA のパラメーターは複雑になりがちなので、そこは覚悟しておきましょう。
ややこしい条件づけならEAつくーるダウンロード版
『EAつくーる』は今後のアップデートは「ウェブ版」が中心となり、「ダウンロード版」は旧様式だと述べました。
では、それでも「ダウンロード版」を使いたくなる時はどのような場合かというと・・
それは、長くてややこしい設定の EA を作りたい時です。
例えば、次のような EA を作ろうと思ったら条件項目を30個積み上げることになります。片側ポジションだけで、30個です。
条件1:ローソク足28本の間、移動平均線から離れていること(強いトレンド)
条件2:当該移動平均線にタッチ、反発したら順張りでエントリー
これを『EAつくーる』で入力すると、買いエントリーはこのようになります。もう少しアレンジもできますが、ビシッとスマートに反発した時だけエントリーを狙うイメージにしました。
1本前の足で ローソク足の終値 が 20EMA より上にあること
and
2本前の足で ローソク足の安値 が 20EMA 以下にあること
and
3本前の足で ローソク足の 安値 が 20EMA より上にあること
and
4本間の足で ローソク足の 安値が 20EMA より上にあること
and
~中略~
and
30本前の足で ローソク足の 安値が 20EMA より上にあること
これだけ並べると、一つひとつの条件項目が正しく設定できたかどうか、心配になりますね、
ウェブ版の『EAつくーる』だと、各個の条件項目を一つずつ開けてみないと設定が見えません。
買いポジションで30個、売りポジションで30個、全てをチェックするのは大変です。
一方のダウンロード版は、設定した条件の概要を 一覧にして並べて見せてくれます。抜けや間違いも発見しやすいですね。
この違いから、長いプログラムになる場合はダウンロード版で作った方が便利だといえます。
EAのプログラミングに挑戦したいならEAつくーる
『EAつくーる』も『EA作成機』も、プログラムを知らなくてもできるEA 作りということが主眼になっています。
でも、できあがった EA の mq4 ファイル内のコードを見てみると、ガイドのように「ここはエントリー関数」「ここは決済関数」と、ヒントのような記述が与えられています。
プログラムに興味のない方は「なんのこっちゃ」と意味不明ですが、コードを習得すべく勉強を始めている方にとってはありがたい ガイド になるのではないかと思います。
そして『EAつくーる』の大きなメリットであるカスタマーサポート(LABO)は、質問すればプログラムコードについても答えてくれるようです。
LABO の元々の性質が「教え合い」なので、担当しているサポートスタッフさんも、知り得る知識でしっかり教えてくれるはず。
EA のプログラムを誰かに教えてもらうとなると、普通であれば結構なお金がかかることでしょう。せっかく『EAつくーる』にはこのような丁寧なサポートがあるのですから、これを活用してプログラムコードの先生になってもらいましょう。きっと、プログラム初心者にとっては、それぐらいの効能があるだろうと思われます。
当サイト限定!EAつくーる購入者へのおまけ特典
こんなに長い記事を、じっくり最後まで読んで下さいましてありがとうございます。
ご愛読に感謝を込めて、次の特典をご用意しました。どうぞご活用ください。特典の受け取り方は後述します。
『EAつくーる』をご購入の方への特典
(特典1)当記事で試作した インジケーター1つと EA 3つ
インジケーター: RSI XXXUSD Indicator
EA① : 3EMA and Stoch EA
EA② : RSI Cross XXXUSD EA
EA③ : 20EMA Smart Bound 30bars EA
MT4 用の mq4 ファイルと「ダウンロード版つくーる」専用読み込みファイルの両方をパッケージとして提供しますので、作成事例の一つとしてご参考になさっていただければ幸いです。
(特典2)特別レポート『EA の稼働は止めないけど新規エントリーは停止させる設定』
稼働中の EA をそろそろ止めたいな~、というとき、ロジックによっては停止するタイミングが掴めないということがありませんか?
ナンピンEA しかり、内部ロジックによって利確や損切りをするような EA であれば、ポジションを持っているときに「自動売買 許可→ オフ」にしてしまうと、続きのナンピンや決済をしてくれなくなってしまいます。
稼働停止の時に全てのポジションを強制的に決済するか、あるいはポジションが全て解消されるタイミングを待たなければいけません。
これって、面倒だと思いませんか?
実はこれ、ある設定を EA に盛り込むことで解決します。
あることをすれば、任意のタイミングから新しいポジションは持たず、保有中のポジションはロジック通り処理を続けてくれるようになります。
もしもその方法をご存知なければ、こちらの購入特典特別レポート『EA の稼働は止めないけど新規エントリーは停止させる設定』でご確認ください。
注)インジケーターで設定した通貨ペア名は「EURUSD」「USDJPY」のように大文字6文字で表記しています。「EURUSDpro」のように表記の異なる MT4 では機能しませんのでご注意ください。次項の『インジケーターつくーる』購入特典のインジケーターも同様です。
『インジケーターつくーる』をご購入の方への特典
上記の試作インジケーター RSI XXXUSD Indicator と、別の通貨バージョンの同インジケーター8個セットを、『インジケーターつくーる』ご購入特典としておつけします。
① RSI XXXUSD Indicator
② RSI USDXXX Indicator
③ RSI XXXJPY Indicator
④ RSI EURXXX Indicator
⑤ RSI GBPXXX Indicator
⑥ RSI XXX GBP Indicator
⑦ RSI AUDXXX Indicator
⑧ RSI XXXAUD Indicator
MT4 にインストールする mq4 ファイルに加えて、『インジケーターつくーる』への専用読み込みファイルを同梱します。シリーズ同様のインジケーターを増産したい場合はご参考にどうぞ。
なお、インジケーター名に「XXXUSD」とある場合は「USD」が後ろにつく通貨ペア(EURUSD / AUDUSD etc)、反対に「USDXXX」とある場合は「USD」が前につく通貨ペア(USDJPY / USDCAD etc) の暫定平均値を表します。他の通貨でも同様の仕様です。
『EAつくーる』ご購入特典の「RSI Cross XXXUSD EA」を編集して、カスタムインジケーターに上記を差し替えて利用していただくことが可能です。より良い条件を組み合わせて、優良EA 作成にチャレンジしてみてください。
なお、『EAつくーる』と『インジケーターつくーる』のお得なセット販売もあります。
こちらのセット販売をご購入の方には、上記の特典を全てプレゼントします。
特典の受け取り方
上記の購入特典は GogoJungle のおまけ機能でお渡しします。
本記事の紹介リンクから商品ページへ飛んでいただき、そのまま購入へ進んで下さい。
ショッピングカートに入れた当該商品の欄に「経由ブロガー:yoji」と表記があることを必ず確認してから支払いに進んでください。
「経由ブロガー:yoji」の表記がなければ、お手数ですがその注文はカートから削除していただき、本記事の紹介リンクをクリックするところからお願いいたします。
(おまけ)初心者からのプログラミング最短成功法則
さて、本稿ではプログラミングを全く知らなくても EA を自作するためのツールをご紹介しました。
しかし、『EAつくーる』にしても『EA作成機』にしても、完全に自由にロジックを自動売買化できるわけでもないこと、そして不便な点があることもわかりました。
もしかすると、
本当は自分でプログラミングを勉強して EA を作れるようになりたいんだけど、大変そうだから・・
という方も本稿を読んでおられるかもしれません。
多少でもプログラミングを習得していれば、『EAつくーる』『EA作成機』で出力されたコードを編集して、さらに進化させることだってできるというものです。
これを考慮して、本稿最後のおまけ情報として、EA のプログラミングを学ぶ最短コースをご紹介します。
やっぱり、全くの初心者がゼロから積み上げるよりも、
「本物をコピーして学習する」
「少しずつ改造しながら自分のものにする」
という方法が実践的かつ現実的でしょう。
下記のコースでは、実際に稼げる本物の優良EA を教材に、中身のコードを完全に公開しながらプログラミングを教えてくれます。
その優良EA を多少編集すれば販売することも許可されていますし、ぶっちゃけ、勉強をあきらめてしまっても、その教材 EA を稼働して利益を上げることができるので、かなりお買い得なコースといえます。
それが、トレーディングオフィス社の提供する「EAプログラミングセミナー」。
根本的にタイプの異なる3つのロジックでコースを分けて、それぞれ優良EA を配して人気を得ています。
まとめ
・ コツコツとロジックを組み立てて、自由度の高い EA 作りがしたい方は『EAつくーる』『インジケーターつくーる』がオススメ
・ 『EAつくーる』『インジケーターつくーる』は 専用LABO でサポートの力を借りて、EA の理解やプログラミングのレベルアップのチャンス
・ 既定の設定を組み合わせるだけのカンタンEA で十分な方は『EA作成機』がオススメ
・ 『EA作成機』の矢印インジケーターを EA 化する機能が使えれば、かなりおもしろいことに
・ 当サイト限定の購入特典として、本記事で試作した EA やインジケーター +@をご用意しました。ぜひご活用ください
・ プログラミング不要でも EA は作れますが、プログラミングができるようになれば「ツール+コード編集」でさらに便利に。プログラミングを学ぶなら『EAプログラミングセミナー』で 教材 EA のコードをもらうべき